アユン渓谷の絶景を臨む谷間にあるスパ。マンゴー樹の上に建つツリースパは人気の的。
こんにちは、バリ島ナビです。
日本でも大人気のフランスのトータル・コスメティック・メーカー「ロクシタン」。1976年に南フランスで創設されたロクシタンは、フェイスケア、ヘアケア、ボディケア、フレグランス、バス製品、ホームフレグランスと生活全般に関わる製品を世界中に送り出しています。全商品、厳選された100%植物原料のみ使用。製品の製造過程で蜂の生産物(プロポリス、ロイヤルゼリー、ハニー)を除く、動物性原料および副産物を使用せず、また動物実験をしないなど、その徹底した理念とクオリティの高さ、えもいわれぬ芳醇な香りで世界中の人々、多くのセレブリティを魅了し続けています。また世界各国の高級ホテル、ヴィラで「ホテル・アメニティ」として使用されていて、今やコスメティックのトップ・ブランドと言えるでしょう。今回はそのロクシタンがプロデュースするバリ島、ウブドの「マンゴーツリースパbyロクシタン」をご紹介します。ロクシタンは現在、プロデュースしているスパをフランス、香港、バリ島に持ち、今年(2010年)の9月にはバリ島ジンバランに、4つめの新しいスパをオープンさせるそうです。
行き方は
ウブド王宮からは、Jl.raya ubudを西に向かって直進し、サンギンガンを過ぎて、Jl.raya kedewatanと突き当たる三差路を右折して、クデワタンの有名なナシ・チャンプール屋さん「イブ・マンクー」を通り過ぎ、200mほど先の左側に、「クプクプバロン ヴィラズ&ツリースパ」の看板が。そこを左折して道なりに行くと、エントランスに行きあたります。
セキュリティーがしっかり出迎えとチェックをして、ゲートを案内してくれます。車寄せを過ぎると、右側にモノトーンのシックなデザインの「マンゴーツリースパbyロクシタン」の玄関が。
レセプション
左手から回って階段を上がると、レセプションへのガラス戸が・・・ガラス越しにも「ロクシタン」の数々の商品が美しく陳列されているのが目に入ります。ここではロクシタン製品の販売も行っていて、その商品数はバリ島一だそう。
まず、このレセプションでウェルカム・ドリンクのマンゴー・ジュースを。その名に冠されている通り、この「マンゴー・ツリー・スパ」は、マンゴーの木の上に竹で作られたユニークなトリートメント・ルームを持つスパ。現在二棟あるツリー・スパですが、もともとのツリー・スパは本当にマンゴーの木の上に作られていて、地上5mの高さにあるとか。バリ島は熱帯のフルーツ王国。一般のバリ人の民家にもマンゴーの木は多く見られ、人々は日常、そのビタミン豊かなフルーツの恩恵を受けています。
今回はその「ツリー・スパ」と、「メイン・スパ」のトリートメント・ルームを見せていただきました。「ツリー・スパ」へは「クプクプバロン・ヴィラズ」のレセプションを通って行きます。美しく水を湛えたテラスでの景色を堪能し、渓谷に向かって傾斜していく道を下って行くと・・・
クプクプバロン・ヴィラズのレセプション
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ここでウェディングも行われるのだとか。
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マンゴー・ツリー・スパ
これがうわさの「マンゴー・ツリー・スパ」。ジャングルの密林の木の上にひっそり佇む秘密基地、といったおもむきです。なるほど、複雑にねじ曲がったマンゴーの木の形状に、うまくあわせて竹と茅葺を組みあわせ、しっかりと固定させてあります。昔、南国に住んだら、こんな木の上の小屋に住みたい!と思ったことがありますが、まさにそんなイメージ通りの外観。今回は、2棟あるツリー・スパの、新しい方を見せていただきました。ここは従来のツリー・スパのすぐ隣りに建てられ、マンゴーの木の上ではないものの、部屋の中にヤシの木が貫通しているとのこと。一体、どんなお部屋なのでしょう。楽しみです。さて、階段をあがってお部屋に入ると・・・
思ったよりかなり広くて、ゆったりした印象。竹組みの木の上の小屋と聞いて、想像していた狭い感じや床のでこぼこなどは全くなく、シンプルですが、自然の風と明るさとナチュラルなファブリックが心地よい。施術台が2台、大きな長椅子が1台、その向こうにテラスがあります。なるほど、部屋の端に椰子の木が・・・でも言われないと気付かないほど、しっくりお部屋の調度に馴染んでいます。さっそくテラスに出てみると、この絶景!
アユン川の渓谷沿いに段々に作られたライステラスと椰子のジャングル、そしてアユン川の流れ。それらが本当に眼前に見降ろせます。このマイナスイオンたっぷりの空気を吸いながらセラピーを受けられたら、とても気持ちがいいでしょうね!
お部屋は三角形の高い屋根がついた、オーソドックスな形で、それを半分に区切って、トリートメント・ルームとバス・ルーム、メイクアップ・ルームに分かれています。
このツリー・スパではロクシタンと共同開発された、世界中のここでしか堪能できない貴重なマンゴープロダクツを使った特別なパッケージのみ施術されます。マンゴーはビタミン豊富で抗酸化作用があり、美白、アンチエイジング効果のある美肌フルーツ。このスパのお客様の実に80%がこのツリー・スパ・パッケージをリクエストされるとか。そのパッケージメニューをご紹介しましょう。
Mango Tango (マンゴ タンゴ) 60分
ロクシタンと共同開発のグレープシードオイルとフレッシュマンゴーオイルを使用したスウェディッシュ、中国式指圧、バリニーズのコンビネーション全身マッサージ。
Tree Top(ツリー トップ) 90分
ロクシタンと共同開発した、バリのフレッシュマンゴーとウルトラリッチシアバターのスクラブで全身の古い角質を落とした後、マンゴタンゴのリラクシングマッサージで全身リラックス。
Journey To Mango Tree(ジャーニー トゥ マンゴーツリー) 120分
マンゴタンゴのマッサージで全身の疲れを取り、セラピストの診断によるお客様の肌に合った本格的なフェイシャル。マンゴーの甘い香りと、ロクシタン・フェイシャルのさわやかな香りに包まれてうっとりするようなトリートメントタイムを堪能。
メニューを見ているだけで、夢見ごごちになってしまいますね。
次にお隣のバス・ルームを覗いてみましょう。着心地のよさそうな厚手のバスローブやタオルがセットされた、大きな洗面台、アメニティがセットされたセイフティ・ボックス込の棚。木の上の小屋なので、さすがにバス・タブはありませんが、大きなレイン・シャワーのシャワーブース、金色の蓋がユニークなトイレット、とシンプルでナチュラルな空間です。バスタブを排したことで、より空間に余裕が感じられます。
ルンブン・ハウス
次に、来た道を戻って「マンゴー・ツリー・スパ」の本館へ。この本館にあるセラピー・ルームを「メイン・スパ」と呼びます。今日は4部屋あるメイン・スパのうち、「米蔵」という意味の2F建ての「Lumbung House ルンブン・ハウス」を見せていただきました。ちなみに4部屋とも全てスタイルの違うお部屋だそう。
1Fに緑の多い庭とシャワー・ブースと洗面台、ソファーセットを配した広い空間、2Fへと続く階段があります。トリートメントは2Fで。
2Fに上がるとフットケアを行う場所、そして、向かい合わせに置かれたトリートメント台。その向こうにひときわ目を引く、黄金色に輝く大きなバスタブが!この猫足(猫、というより獅子足!?)のついた優雅なバスタブは、スパのパンフレットやウェブサイトでも目にします。
先ほどのツリー・スパでもそうでしたが、お部屋はどこもナチュラルな木の素材色(ベージュや茶色)と黄金色、赤銅色がベースになっています。ナチュラルなだけではない贅沢感があり、「世界のロクシタン」のポリシーを感じます。
メイン・スパでは「ツリー・スパ・パッケージ」以外のメニューを受けることができ、「ロクシタン」の世界を堪能できます。現在、スパのセラピストは女性19名、男性1名が勤務していて、すべてのセラピストが香港にあるロクシタン・スパ本部からのインターナショナル・スパ・トレーナーによる1ヶ月間の厳しいトレーニングを受けているそうです。
ルンブン・ハウスのセラピー・ルームには、より「肌」にフォーカスした「ボディートリートメント」のシリーズがセットされていましたので、そのメニューをご紹介しましょう。
Grape Detoxifying Balance(グレープ デトクシファイイング バランス) 60分グレープスパ・アンチウォータージェルによるリンパの流れに沿ったマッサージ。グレープには疲れた体を内部からきれいにし、活性化する働きがあり、体内の毒素をため込まないクリアでしなやかなボディに仕上げます。
Almond Silhouette Reshape(アーモンド シルエット リシェイプ) 120分アーモンド・サプルスキンオイルによるスリミング・マッサージ。セルライトや脂肪がつきやすいお腹、太ももなど、気になる部分を中心に、リンパの流れに沿ったマッサージで体の老廃物を排出させ、痩せやすい体質へと導きます。アーモンドには豊富な栄養成分が含まれ、引き締まった艶やかなボディに仕上げます。
トリートメント・メニューはフェイシャル、マッサージ、ボディマッサージ、レッグ・リフレッシャー、ヘアスパと、トータルで揃っていて、「ロクシタン」の大人気商品であるイモーテルのフェイシャルケアシリーズ、西アフリカで「神秘の木」と言われ、シアの実からとれる栄養補給効果・うるおい成分補給効果にすぐれた「シア・バター」をふんだんに使った、まさに「ロクシタンづくし」を堪能できます。
トリートメントを受けたあとは、温かいラベンダーとレモングラスのハーブティーをいただきながら、ほっと一息。素晴らしいスパの余韻を、ゆっくりと味わってください。
もう一か所、スチーム・ルームを見せていただきました。細長い通路を通って中に入って行くと・・・まるで古代のローマン風呂のような雰囲気。赤いランプが灯され、かなり広いので、多少人数がいても、ゆったりとリラックスできそう。
事前予約&送迎
スパは基本的に事前予約がベター。特に「ツリー・スパ」の方は予約が絶えないとのことで、必ず事前の予約をお勧めします。(ツリー・スパはオープンエアのため、午後7時までの予約をお勧め。スパ自体は午後9時まで。)
また、妊婦の方は、ボディトリートメント以外のヘアスパ、レッグリフレッシャー、フェイシャルを受けていただけるとのことです。
ウブド地区内は無料にて送迎があり、南部エリアへは車一台片道30ドルでの送迎があります。なお、トリートメントの15分前には必ずスパレセプションにお越し下さいとのこと。遅れた場合、トリートメント時間が短縮されるということなので要注意です!
今から30年以上前にロクシタンを創設したオリビエ・ボーサンのコンセプトは「太陽がほほ笑む南仏プロヴァンス、その暖かさが大地を肥沃にし、そこに住む人々の気持ちをオープンにする。そのまばゆい光が世代を通じて受け継がれてきた伝統、しきたり、職人技に反映されている。太陽・大地の生産物、自然愛はプロヴァンスのエッセンスである。このエッセンスを世界の皆さんと分かち合いたい。」というもの。この「プロヴァンス」の部分を「バリ」に置き換えても、まったくそのまま通じるのが、もともとこの地にあった「マンゴー・ツリー・スパ」のコンセプト。両者が手を取り合った時、世界で最も素晴らしいスパが誕生したと言えるでしょう。
ロクシタン・ファンの人も、バリのスパ・ファンの人も、ぜひ一度、「マンゴーツリースパbyロクシタン」を体験、体感してみて下さい!以上バリ島ナビでした。