プスパの「キラーナスパ」で至福の体験!
【体験レポート】亜渓谷と森林の真っ只中、大自然のパノラマの中で全てをリセット!バリ島滞在のまとめ、そして日本へのステップ!
こんにちは、バリ島ナビのプスパです。バリ島といえば、スパ。最近のバリ島旅行者の女性達は、滞在中にスパに行く予定を組み込まれる方が多いとか。日本でも、ストレスフルな生活を送っている皆様は、「自分へのご褒美」として、ちょっと奮発してエステに行く事があるかと思います。仕事・育児・介護・・・もしくは学生さんでも、ハードな学業に疲れてちょっとリフレッシュ、などなど。
バリ島には、マッサージ・ボディトリートメントを行うスパ、サロンと呼ばれる場所が、それこそピンからキリまで、星の数ほどございます。プスパも、以前はマッサージ屋さんめぐり目的で渡バリを繰り返しておりました。
しかし、今回、体験するのはマッサージ屋さんではなく、超・高級スパでございます。ウブドのスカワティ王家と日本が誇る化粧品メーカー、資生堂がコラボレートした、まさに究極のスパ、キラーナ・スパ。2002年のオープン前から、前評判が高く、その開業が待ち望まれていた憧れのスパに、とうとう足を踏み入れる日が・・・!はっきり言ってプスパ、この日のために気合を入れまくりました。スパに行くのに、気合を入れるってのも変な話ですが、それだけ期待度が高かったわけです。
キラーナ・スパは、数多くの高級リゾートホテルが点在する、アユン渓谷沿いにあります。やはりスカワティ王家が所有・経営する、ロイヤル・ピタマハ・リゾートに隣接するロケーション。クデワタンの大通りから、普通のバリの村の中を走りぬけること5分、キラーナ・スパのエントランスに到着。おおお、ここかぁ。
早く行き過ぎて(気合い入れすぎ)、入り口で佇むことほんの数秒、にっこり微笑みながらお出迎えしてくれた男性が、プスパのフルネームを呼ぶではありませんか!さすがでございます。まったく気後れすることなく、自然に招き入れられる感覚で、いよいよキラーナ・スパの中に!凝った石組みの通路を下って行くと、眼前に広がるアユン渓谷の景観。深い渓谷から突き立つ椰子の木々。森林の段々を利用した畑や田。鬱蒼と生い茂っているように見えるのに、見事な調和を持った、素晴らしい景色が繰り広げられます。
さらに進むと、水牛?をモチーフにした、素朴でユニークな置物に囲まれたスペースが。
バリ島ならではの空間デザインがお出迎えです。さらに下って行くと、いよいよレセプション。早く着きすぎたので(気合入れすぎ)、少しお待ちくださいとのこと。日本庭園を思わせる庭を見下ろしながら、メニューをじっくりと眺めます。適度な間合いで、ローズヒップとハイビスカスのほんのり甘いお茶が出てきました。
そして、喫煙者には嬉しいことに、灰皿が置いてありました。全面禁煙のスパが多い中、これは珍しいこと。でも、スパ内では、喫煙できる場所は限られているとのことで、分煙が徹底されているそうです。
さて、時間になり、まず案内されたのが、カウンセリングパビリオン。ここで、日本人スタッフによる具体的なメニューの説明、シート記入などが行われます。その日の体調と希望を丁寧に聞いて、どのようなトリートメントが最適か、カウンセリングが丁寧に行われます。この、カウンセリングだけに使われるパビリオンも、オープンエアの気持ちのよい空間で、まわりのスパの施設棟や、プールなどが、まるで美術館の中にいるような配置で見渡せます。
プスパは今回、プライベートスパ・プログラムの3時間プログラム(スイートヴィラ使用・一人US210$、二人US370$)を体験。このプログラムは、足浴(クレンジング・マッサージ)20分+トリートメント100分+スパタイムの組み合わせで、トリートメントメニューは、自分の好きなものをチョイスできます。プスパは、せっかく資生堂だし、ということで、フェーシャル50分と、リバイタライジングボディートリートメント50分をチョイスしました。前日、運動して軽く筋肉痛だったので、「適度なツボ刺激とやさしい感触のマッサージトリートメントがコリをときほぐし」という説明に惹かれてこのメニューにしたのですが、このトリートメントに使われるのは、オイルではなく、水溶性のマッサージジェルだというのも、ポイントのひとつ。アロマオイルマッサージは、はっきり言って、バリ島ではどこででも受けられる!っていうのがあるので、今回ナビはこの、キラーナスパだけで使われる、資生堂オリジナルの水溶性マッサージジェルを是非!と希望しました。このジェルは空気に触れると温かく感じるジェルで、身体が温まるというのと、オイルと違ってべとつかず、さらっとした使用感が気に入ったのです。ナビ、実は寒がりで、マッサージを受けたあと、よく風邪をひいたりするんです。だから、マッサージ中の寒さについて質問したところ、「寒さ・暑さは、身体をくるむタオルや、天井のファンで調節いたします。またそれでも寒いようなら、湯たんぽをご用意しております。」とのこと。すばらしい。これで万端ぬかりなし、です。
ここで、今日のトリートメントを担当してくれるセラピストの女性とご対面、ここから先は、このセラピストが荷物を持ってくれて、スイートヴィラへと先導してくれます。なんでもこのスイートヴィラのお部屋は、日本の某女性誌にも掲載されたお部屋だとか。期待に胸を膨らませながら階段を下りていくと・・・
1階部分は、着替え用の鍵のかかるロッカー2つ、シャワー室2部屋、ハーバルミストサウナ、トイレ、そして、「資生堂」の化粧品が並んだ洗面台。素敵なインテリアで統一された施設にいちいち感心しながら、用意されているガウンとショーツに着替えます。実はプスパ、ちょっと女の子ちゃんの日だったのですが、通常ならペーパーショーツ使用なのですが、自分の女の子ちゃんショーツの上から、ショートパンツをはいて施術を受けることに。そのへんの細かいことも、事前のカウンセリングできちんと対応してくれますので、とても安心です。
さて、着替えも終って、いよいよ階上のトリートメントルームへ。階段をあがってすぐに目に入るのは、澄んだ水を湛えた、池。最初はプールかと思ったのですが、プールは、トリートメントルームの向こう側、絶景の広がる方に有りました。
なんとも贅沢な空間です。ここでトリートメントを受けるのかー!と喜びに浸りながら、足浴が始まります。丁寧にブラシを使ってクレンジングしてくれたあと、膝下までをゆっくりとマッサージしてくれます。20分は思っていた以上に長い感覚でした。すっかり足の緊張がほぐれたところで、いよいよ施術台へ。
顔を置く部分にタオルが被せてあったので、何故かな?と思っていたのですが、台に上がってうつぶせになるとすぐに、そのタオルで髪の毛をくるんでくれました。なるほど、お客様をいちいち促すようなことをしないように、あらかじめセットしてあったのですね。
まず、全身をまっすぐに整えてから、大きいバスタオルで全身をすっぽり覆い、その上から手で全身を押していきます。このとき、セラピストはお客様の「呼吸」を見ているそうで、今後、トリートメントは、そのお客様の呼吸に合わせて行われるのだそうです。
マッサージは、うつぶせの状態で左足から始まります。足をかなり重点的にマッサージしているな、という印象でした。そして、お尻・腰・背中と続くのですが、実はプスパ、この部分は非常に敏感でして、すぐにくすぐったい!と感じてしまうのです。セラピストとの相性が合わないと、身を捩ってしまうほど。いつもマッサージで、この部分が近づくと緊張してしまうのです。今回も、ちょっと緊張していたのですが、さすがはキラーナ・スパのセラピスト、一回目のストロークでナビの緊張を察して、機敏にやり方を変化させました。その後はまったくリラックスしきって、セラピストに身を委ねて、ウトウトしてしまったプスパ。水溶性マッサージジェルの、するするとよく伸びる感触と、温かさを感じながら、外を流れる水の音、さわさわと鳴る木々のざわめき、鳥の鳴き声、自然の織り成すBGMを聞くともなしに聞いていると、段々、頭の中が空っぽになっていきます。
ほぼ意識がなくなりかけのころ、ボディトリートメントが終了し、今度はフェーシャルです。もう一度、髪の毛をコームでかるく梳かし、タオルでくるみなおしてから、瞼にひんやりしたものが被せられました。顔のクレンジング、きめの細かい泡で洗顔・・・・すみません、正直に言って、プスパ、これ以降のことは何も覚えておりません。多分、念入りに顔のマッサージをし、パックをしていただいたと思うのですが・・・
眠ってしまったわけではなく、意識のどこかでは目覚めているのですが、あまりにも深いリラックス状態に陥ってしまって、洗顔以降、何をどうされたのか、まったく記憶にありませんでした。身体はしっかりと肩先まで厚手のタオルで包まれており、暑くなく、もちろん寒くもなく、心地よい暖かさの中、セラピストのくるくるとした手のひらの感触だけを感じているうちに、軽いシャバーサナ状態(ヨガでいう死体のポーズ)に陥ったようです。身体もピクリとも動かず、薄暗いなか、どのくらいまどろんでいたのか・・・・
ふと瞼に明るさを感じ、そよ風が頬にあたるのを感じました。いつのまにか消えていた外の音が、また聞こえ出した気がします。深海にたゆたっていたのが、徐々に浮上していく感じ、意識が段々戻っていく感じ、ヨガ風に言うと、あの世からこの世へ戻ってきた感じ・・・。「覚醒」です。
頭部に軽い刺激を与えられ、セラピストに助け起こされて、肩や腰に、軽くマッサージで刺激を与えて、身体も目覚めさせます。
これで、ボディトリートメントとフェーシャルが終了。非常に長く、そしてあっという間だった気もする、充実の100分でございました。セラピストの技術的高さはもちろんのこと、このキラーナスパに関しては、セラピストとの相性や技術的ムラは皆無だろうな、と思わせる安心感。トリートメント中も、常にセラピストの「手」は感じているのに、セラピストの存在を忘れてしまう。それほど静かに彼女達は動くのです。これはすごいことだな、と感じ入ってしまいました。
この後は、ヴィラのスパ施設を思う存分堪能する、「スパタイム」です。飲み物を戴いて一息入れてから、まず屋外のジャグジーとプールへ。「スパタイムは約50分です」と、ちゃんと時計も渡されます。そうか、遅れないようにしないとね。
そうなのです。キラーナスパでは、プログラム終了後は、ヴィラから出て、水と緑あふれる空間、スパガーデンで、夜の9時まで、好きなだけゆっくりと出来るのでした。プール、ジャグジー、サウナ、基礎化粧品(もちろん資生堂!)完備の洗面台、ロッカーが並ぶこのスパガーデン、ヴィラよりさらに広い空間で、のんびりと心ゆくまでスパ施設を堪能できます。なーんだ、さっきあんなにあせってバタバタすることなかったんだ!それもこれも、カウンセリングの際に、ちゃんとスパガーデンの説明をしてくれていたのを、浮かれてしまって聞き流していたおばかな自分のせい。と、反省もつかの間、備えられている資生堂の基礎化粧品を、全て試しまくるプスパ。ヘアクリームとヘアワックスも、両方とも使っちゃいました。ここは、鏡が壁や扉の中に組み込まれており、とにかく明るいのです。まさにお顔のお手入れ、お化粧をするのにうってつけの場所。
先ほど、ヴィラに居る時には気づかなかったのですが、ここに来て鏡で自分の顔を見て、また手で触ってびっくり!お顔つるつる!ここ何年も感じたことのない手触りになっているではありませんか!ここで初めて「さすが資生堂!」と声が出ました。マッサージの効果なのか、顔が引き締まった感覚があり、翌日までその感じが続いていました。
キラーナスパで使われているのは、化粧品からオイルまで、全て資生堂。まさに、バリ島・キラーナスパでしか体験できない、この美顔マジック。これは是非体験の価値あり。
そうそう、ハーバルミストサウナなのですが、とってもいい香りがするんです!これは生のレモングラスと、チュンパカのエッセンシャルオイルを配合しているそう。全身がとてもいい香りに包まれて、なんとも贅沢な気分になるサウナでした。
この、スパガーデンでは有料でネイルケアやオプションメニュートリートメント、お隣のロイヤル・ピタマハからのケータリングでお食事の用意もあるそうです。夕方、そこかしこに点されるキャンドルの中でお食事するのも、いいなあ。
スパガーデンを堪能した後、レセプションへと戻る途中に、小さなショップが。中に入ってみると、やはり有ります!
おみやげにもいい感じのヴィラで使ったサロン(腰巻用の布)が、プスパは非常に気に入って、家に持って帰りたい!と思っていたら、ここでちゃんと購入できるんですね。ロッカーについていたかわいらしいプルメリアのキーホルダーも有ります。
ひとしきり女心をくすぐるグッズで満足したら、またレセプションへと戻ってまいります。ここで、今回お世話になった日本人アドバイザーの山住菜穂さんに耳より情報を伺いました。「現在キラーナスパでは、お隣のロイヤル・ピタマハにご宿泊のお客様には10%オフ、また夕方4時以降は30%オフでプログラムを受けていただくことが出来ます。」とのこと。
プスパがこのキラーナスパで素晴らしい!と思ったことの一つに、その建築様式があります。そのエントランスから、レセプション、カウンセリング・パビリオン、そしてプライベートヴィラ、スパガーデンへと至る道程。それぞれの場所に移動する間、どんどん景色が変わり、様式が変わり、本当にまるで美術館の中を歩いているような、歩いて周りを見ているだけで、心が豊かになっていくようなそんな空間。場所つなぎの回廊、階段、小道。そんな細部でさえも、まるで独立した美術館の1コーナーのような、洗練されたアートなデザイン。そんな中を散策し、ゆったりとトリートメントを受ける。日本にはまず無いですよね。これだけの広大な敷地に、立ち並ぶプライベートヴィラでスパ施設が充実。
ただきれいになるだけじゃない、心まで豊かになれる空間。本当に、どの角度から写真を撮っても、見事に細部にまで凝った意匠が施されており、後で写真を見直してびっくりしました。
この、夢のような体験が終了、楽しみが終ってしまってがっくりくるかと思いきや、プスパはなんだかリセットされたような、爽快な気分でした。ながらくバリ島在住のプスパには、ふと日本で働いていた時の記憶が蘇り、「よっしゃー!頑張らなきゃねっ!」と活力が湧いたというか。日本からバリ島に来た人、もしくはバリ島から日本へ帰る人。そのどちらの方にとっても、このキラーナスパでの至福のひと時は、きっといい「切り替えの時間」になるのではないでしょうか。出来れば一日ゆっくりキラーナスパで過ごしてみる。その一日はきっと、何かをチェンジするときの、忘れることの無いターニングポイントになるのではないかと思います。
以上、バリ島ナビのプスパでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2009-10-07
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