スミニャックビーチを望む老舗フュージョン料理レストラン。ロマンチックもフレンドリーも満足まちがいなし。おしゃれにきめた時も水着のままビーチからの直接エントリーもOK!
こんにちは!!バリ島ナビです。今日はスミニャックのビーチを望む、レス トラン「ガド・ガド」をご紹介しましょう。ここスミニャックは南部リゾートエリアの中でもクタやレギャンに比べ、落ち着いた本格派なお店やレストランが立ち並ぶおしゃれなエリア。スミニャック通りの中ほどからビーチ側にのびるディアナ・プラ通りを入り、そのつきあたり。
白い割れ門のすぐそばがレストラン「ガド・ガド」。店名はピーナッツソースで温野菜をあえていただく、インドネシア料理の名前ですね。オープンは2001年。以前は同じ店名のディスコとして名を馳せ、現在はフュージョン料理レストランとして老舗の風格漂うお店となっています。笑顔に迎えられ、エントランスに入る と、さっそく高いバリ風の天井で風通しのよい屋内スペースにまず足がとまります。
白いクロスが映えるテーブル席と、ゆったりとしたソファ席、気分にぴったりのリゾートカクテルも作ってもらえそうなバーカウンターもひかります。そのバーの隣りにはガラス張りのワインセラーが!ワインストックも豊富です。
ナビが到着したのは朝食には少し遅く、お昼にはちょっと早いお時間。レストラン前のビーチに白く美しい波が立ち、おそめのモーニングをすませた様子の欧米系の人々がのんびりしはじめ、お土産やさんがゆっくりと店開きをしてみたりと、誰もがあわてず、 ゆるゆると時が流れる・・・そんな頃合い。とはいえ、実際にお店の入り口を入る前は南国ビーチにぴったりの強い日ざしがすでにあります。「今日もかわらず暑いね。」とつぶやきましたもん。ひとりごとを。
ところがレストランに一歩踏み入れると、建物は上手に海風を受け入れて涼しく、また海に面したオープンエア席は大切にされた巨木がシェイドになり、すべてのテーブルが木陰に包まれた涼やか空間。おかげで身も心もほっとすることができます。気温ひとつをとっても目の前のビーチと店内は全くの異空間と気づいたのは、ビーチに面したオープンエアの席に案内され、しばらく過ごしてから。
オープンエア席も屋内と同じくテーブル席、ソファ席が用意されています。お店がさほど混んでいないようなら、案内してくれるスタッフに座ってみたい席をリクエストしてみてよいと思います。
「日本語ができる方はいますか?」と聞くと、にこやかなウェイターのマデさんが登場。「このレストランで勉強しただけですから、まだまだです。」と話しはじめた日本語はいえいえ、なかなかお上手です。伺えば、お客様の8割がオーストラリアかヨーロッパからの方々。日本からのお客様はバリ島ウェディングのご家族がモーニングやランチに利用することもあるそうですが、圧倒的に夕方5時すぎの「サンセットタイム」来店が多いそう。そうですね、この南部ビーチエリア一帯は素晴らしいサンセットポイントですものね!ときどき開催されるレストランオリジナルのイベントも好評。加えて、最近はウェディングセレモニーとパーティーをこちらでというお客様も増えているそう。ここなら素晴らしいメモリーが作れることまちがいなし。ナビからもおすすめしておきまーす!
近頃、バリ島の定番観光スポットでは韓国、中国、台湾などからのお客様を多く見かけるようになりました。でも、ここスミニャックはまだアジアからの方より圧倒的にオーストラリアやヨーロッパからの方ですね。こちらの「ガド・ガド」もまだ日本語メニューはありません。実はナビも長年バリ在住なのにいまだに英語のメニューを読むのが得意ではありません・・・が、欧米の方が多く、メニューも英語なレストランという「いつもと違う感」を味わいに来ちゃうんです。その理由はこれからご紹介するお料理が教えてくれると思います。
マデさんからは「通常こちらでは9時から17時まではブランチタイムとなり、朝食メニューとランチメニューを提供し、17 時から23時30分(クローズ)まではディナーメニュー提供となっています。」との説明が。モーニングメニューが夕方までいただけるって、ちょっと得した気がしませんか?
ガド・ガド・アバランチェ 10万ルピア+16.5%
さあ、飲物からオーダーをはじめましょう。本日のおすすめを聞き、カクテルメニューからお店の名前を冠した「ガド・ガド・アバランチェ /Gado" Avalanche」(10万ルピア+16,5%)。メニューによると、ブルーキュラソー、ミドリ、テキーラ、パイナップルジュースのカクテルです。ナビはそれほどお酒が強くはないので、テキーラと聞いてそーっと試しましたが、口当たりはさわやか、甘やか、今、 目の前に広がる海のイメージをそのまま閉じこめたような…伝わりますか?…とにかく飲みやすい気持ちのいい1杯です。お試しくださいね。
ああ極楽とのどで幸せを味わい、目では寄せては返す波、頬に涼やかな風と心もリラックスしはじめていたら、こちらのシェフが席を訪れてくださいました。 それぞれのメニューの特徴やおすすめ食材などうかがい、本日のメニューチョイスも手伝っていただきました。しばらく待つと待望のひと皿めが運ばれて来ました。ごらんください!なんてキュートな盛りつけなんでしょう!
「ホタテのマリネとクリスピーフォカッチャ、マンゴー、トマト、バジルマヨネーズ添え
/Marinated scallops with mango,tomat,basil and basil mayonnaise」(12万5000ルピア+16,5%)
飾られたハーブ とエディブルフラワーが海からの風で、はらりと白いお皿にこぼれるのも演出のよう。さっくりとナイフをいれ、お口に運ぶとバジルマヨネーズがホタテの甘さをみごとに引き立てます。カリカリのバター焼きにしたフォカッチャが他のソフトな素材の食感にリズムを加えてくれ、楽しくなります。トマトのすっぱさとマンゴーの濃厚な甘味もぴったりです。うーんおいしい!!
ホタテのマリネとクリスピーフォカッチャ、マンゴー、トマ ト、バジルマヨネーズ添え 12万5000ルピア+16.5%
「イエローフィンツナのスパイス焼き、ビーフ、ヨーグルト、りんごと赤米パフ添え
/Yellow fin tuna with spice crust soy glazed beef yoghurt,apple and puffedwild rice」
(8万5000ルピア+16,5%)
日本人なら絶対に好きなレア~に、ほんの少~しだけあぶった、まだほとんど赤身のツナ・・・あぶる面だけにスパイスの粒つぶがほどこされています。「でも、バリ料理みたいに、からーいスパイスかな・・・どうしよう」などと思ったのはナビの考えすぎ。一口いただけば、すごい!強すぎず、弱すぎず、このツナにぴったりの絶妙なスパイス。トッ ピングのリンゴもフルーティすぎることなくツナをひきたてて、絶品と思うと同時に、お口の中で全てがあわさりながらとけてしまいます。「じゃあ、添えてあるビーフはツナと対照的に歯ごたえがあるのかも」とビーフにナイフを入れると、これもやわらかーい。大豆だけを飼料に育てたビーフなんですって。添えられたさわやかなヨーグルトソースとひとつになって、お口のなかでとろけてしまいます。ツナはやさしく、ビーフは濃厚とひと皿の中で、味の対比をかわるがわる楽しめるメニューであることにも気がつかせていただきました。
イエローフィンツナのスパイス焼き、ビーフ、ヨーグルト、りんごと赤米パフ添え 8万5000ルピア+16.5%
「ゆっくりと調理したビーフブルスケッタ、あめ色のオニオンとアンチョビビネグレットソース、トリュフマヨネーズ添え/Slow cooked and seared beef bristet with sweet and sour
onion,anchovies vinaigrette and truffle mayonnaise」(8万5000ルピア+16,5%)
主役のビーフはさきほどのツナに添えられていたのと同じく、大豆だけを飼料に育てたお肉。「あれ?またビーフ?」と思いつつ、いただくと・・・ちがーう!前のお皿とはまったくの別もの。メニューに書かれた通り、ゆーっくり、ゆーっくり調理されるのでしょう、ビーフシチューのような、手のこんだ上品なコンビーフとでも言い表わせばよいか・・・しっかりと歯ごたえのあるドライビーフ、でもまったくスジを感じさせず舌の上で噛まなくても、ハラハラとくずれる食感。この違いをみせたかったのか~と、お薦めというシェフの言葉に最敬礼!のメニューです。トッピングはビーフのドライさをしっとりと補って、よりおいしくしてくれるあめ色のオニオン。ゼリーのように半透明なあめ色ブラウンでビーフにやさしい甘さと濃厚さもプラスしてくれます。加えてのアンチョビソースと、さまざまなおいしさ攻撃を受け、幸せが正直に顔に出て しまうメニューとでも言いましょうか。
ゆっくりと調理したビーフブルスケッタ、あめ色のオニオンとアンチョビビネグレットソース、トリュフマヨネーズ添え 8万5000ルピ ア+16.5%
それを見定めてか、厨房からシェフ、再びのご登場です。改めまして、ご紹介しま しょう。クイップさんです。オランダ出身、34歳。写真でもおわかりいただけるように、ほんわかとやさしい印象の男性です。母国オランダではミシュランの3つ星レストランで腕をみがき、2年間のジャカルタでの経験ののち、3年前にこちら「ガド・ガド」に就任、以来、こちらで腕を奮い続けていらっしゃるそう。
「レストランのメインコンセプトは、ファミリーでも友人どうしでも、もちろん、恋人とも訪れてもらえるアウトドアダイニングで饗するフュージョン料理。でも、インドネシアだから、バリ島だからと意図的にその土地の伝統的な食材や調理方法をミックスしようとはしていません。私にとってのフュージョン料理はモダンヨーロピアンスタイル。でも、そこにバリテイストを少しだけ添えて楽しんでいただけるように、オランダではあまり使わないマンゴーをのせてみたり。おいしかったでしょ。」
と、気さくに話してくださいました。メニューは約3ヶ月ごとにリニューアルしているとのこと。今回ご紹介したメニューがご来店時になかったら、ごめんなさい!でも、このシェフある限り、お味には一抹のご心配も不要とナビは思います。ナビは隠すことなく正直に、盛りつけも、お味も食感もかわいくて、とても素晴らしいです、と感想をお伝えしました。格好つけたかったけれど、隠せませんでした。おはずかしい。
笑顔のシェフが「お口にあって何よりでした。最後にお出しする魚介のグリルもきっとご満足いただけますよ。」実はナビ、ここまでで、おなかより心が先に満足してしまったのか、カクテルの気持ちよさもあり、食べきれなかったらどうしよう・・・と(ほんの数秒)迷いましたが、さきほどの3品の完璧なお味、魚介でだったらどうなるんだろう?!という誘惑には勝てませんでした~!
という訳でもうひと皿。
「マスター ドでカリッとさせたレッドスナッパーに、カレーフレーバーのカリフラワー、ネギとヘーゼルナッツ、ブレノイズビネグレットを添えて
/Red snapper with mastard crust cauliflower,curry,hazelnuts,leek and beurre noissette vinaigrette」(16万5000ルピア+16,5%)
先の3皿よりお値段も立派です…期待しましょう!運ばれて来たそれは、テーブルに置かれたその時から違いました。そのHOTなお皿がテーブルに置かれた瞬間、白身のお魚がふるふ るとメレンゲのようにゆれたのをナビは見のがしませんでした!オーブンで蒸し焼きにされたふわっふわのフィッシュ、皮面はマスタードでパン粉をつけキツネ色にこがしてあります。そこにネギの甘味とコリコリな歯ざわりを残したカレー風味のカリフラワー、 ちょっと日本の味噌ピーを思わせるヘーゼルナッツを甘しょっぱいソースにちらし、これもまた白いお皿に自由な絵を描いたようなメニューです。主役のお魚は、バリでは海岸でいただくワイルドなシーフードバーベキュー「イカンバカール」にも良く使われるスナッパー。うろこも丈夫で骨も立派、ナビにとっては格闘するように、わしづかみで食べるイメージだったお魚。それが、こんなにソフトで見目うるわしいお料理になると思ったこと、ありませんでした。びっくりです。お皿に載った全ての食材を合わせてみたり、反対にひとつの素材だけをじーんと味わったり、ソースだけをいただいてみたり、そのたびごとにいろいろな味のバリエーションを楽しみつつ、先ほどの心配もなんのその、こちらも難なく完食です。
マスタードでカリッとさせたレッドスナッ パーに、カレーフレーバーのカリフラワー、ネギとヘーゼルナッツ、ブレノイズビネグレット添え 16万5000ルピア+16.5%
ストロベリークラッシュ 4万5000ルピア+16.5%
締めは(まだ行く!?)デザートの代わりに「ストロベリークラッシュ/strawberry crush」(4万5000ルピア+16,5%)フレッシュオレンジ、フレッシュストロベリー、ミントのノンアルコールカクテルをオーダー。目もお腹も幸せになった余韻の中、改めてシーブリ-ズに吹かれておりました。もちろん、デザートもおいしそうでした。
テー ブルをあとにする頃、ビーチはさんさんとお日様の照る時刻。けれど、やっぱりレストラン「ガド・ガド」は変わらず木陰と海風の涼しさの中にあり、気付けば、まわりのテーブルではさきほどナビがいただいたディナーメニューよりもサラダやブレッドでボリュームをプラスされた、これまたおいしそうなランチプレートをほおばる幸せそうなお客様でいっぱいなのでした。よーし、次回は友達と一緒にブランチとデザートをいただいちゃうぞー!大切な家族や友達が日本から来たら、さっきいただいたメニューをごちそうしてあげなくちゃ!と再びの来店をもくろみつつ、お帰りはビーチ側のエントランスから、ビーチを望む小道におりてしばらくそぞろ歩いてしまいました。
そうそう、最後に・・・こちらのレストラン、正面の玄関は重厚な老舗の構えですが、ビーチ側からもきさくにエントリーできるんです。砂を洗い流せる設備もあるので、ランチを求めて、海パンいっちょのお父さんや、水着で浮き輪をだっこした お子さんを何人もつれたママたちも気軽にどんどん訪れていました。シェイドになっている樹木の枝にはかわいいリスもいて、うれしい声をあげるお客様もいましたっけ。
ここがビーチからの入り口
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ビーチから来たお客様。このフランクさが素敵ですね。
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まあ、同じことをアジア系の私達がするのと欧米系の方がするのではスマートさに差が出ちゃうかもしれませんが、バリを訪れて、南部リゾートエリアではおしゃれで大人っぽいスミニャックのビーチで午前中を過ごし、そのまま「ガド・ガド」にスマートにエスコートしてくれる彼氏はポイント高いと思います。チャレンジしていただきたいです、男性の皆様!
以上、バリ島ナビでした。