クラシック・フレンチをビーチ沿いのレストランで頂く贅沢。潮風と南国の美しい花々で彩られたガーデン・レストランから眺めるサンセット。心の底からリラックスできる心地よい時間がここに流れます。
こんにちは、バリ島ナビです。今日は空港にほど近いトゥバンにある「マ・ジョリ」に行ってきました。「マ・ジョリ」は「クプクプ・バロン・ビーチ・リゾート」併設のビーチ沿いにあるクラシック・フレンチのファイン・ダイニング。その雰囲気と味の良さで、バリではすでに名の知られたレストランとして有名です。ナビもちょっとリゾート気分を味わいながらお茶をしたい時、日本から友人が来た時など、ちょくちょく利用しているレストランです。「仕事で嫌なことがあった時は、一人でフラ~ッとマ・ジョリに行くんだ、癒されにね…」という友人もいます。
もともとは「ザ・サンディ・パラ」という名前のブティック・ホテルだった「クプクプ・バロン・ビーチ・リゾート」ですが、「マ・ジョリ」はリゾートに先駆けてのオープンで、その頃から在住者の注目を集めていました。
空港寄りのビーチサイドからはオレンジ色の大きな太陽が静かに海へ沈んでいく様子が見られるサンセットの穴場として、そしてホテル・レストランでありながらも気軽に利用できる本格的フレンチ・レストランとして2005年1月より多くの人々が訪れていましたが、今年2009年1月に新しいエグゼクティブ・シェフが就任し、メニューが一新されたとのこと。「クプクプ・バロン・ビーチ・リゾート」の日本人セールス・スタッフが、「ナビちゃん、今度のシェフすごいよ~!これ見て見て!」と新メニューの写真を見せてくれました。どれどれ~、フムフム、今までの「マ・ジョリ」のスタイルとはちょっと違うようですな。数ある写真はどれも見た目にとても美しく、華やかさがあります。シェフが変わったのであれば、お味の方もこれまでとは違うわけだから、これはもう食べに行かなければいかんでしょう!
それでは一体「マ・ジョリ」がどのように変わったのか、早速見てみましょ~。
まずは店内の様子から
「マ・ジョリ」には「ペルゴラ」と呼ばれるビーチに近い場所、そしてメインとなる建物「ダイニング」、そしてその間にある「ガーデン」と呼ばれる3つのテーブル席があります。それ以外にも、バー・エリアやソファ・エリア、サンデッキも追加し、食事以外にアルコールだけを楽しみにやってくる人が快適に過ごせるような工夫が施されました。また2008年に行われた護岸工事で海沿いの遊歩道も整備され、クタ方面からは大通りだけではなく、この遊歩道を歩きながらもアクセスできるようになりました。
クタからほんの少し離れただけなのに、こんなに静かなビーチで食事が楽しめるなんて、嬉しいですよね。店内はオープン・スタイルの作りになっていて、バリらしい雰囲気を感じさせつつも、スッキリとした高級レストランの落ち着きが感じられます。「マ・ジョリ」はそんな高級感がありながらも、気軽に利用できるのが更に嬉しいところ。ドレス・コードもなく、トゥバン周辺のサーフ・ポイントでサーフィンを楽しんだ後に食事をすることもできる、気軽に楽しめるダイニングなのも人気の秘訣。ビーチサイドという素晴らしいロケーションではありますが、店内のガーデンにもきれいな南国植物が至る所に咲き乱れて、こちらもなかなかのもの。店内のちょっとしたディスプレイが小物もセンスがよく、思わず食い入る様に見つめてしまうナビ(笑)そんな抜群のロケーションと雰囲気の「マ・ジョリ」、パーティやウェディングなどのファンクションも受け入れ可能で、よく利用されているんです。
それでは新シェフをご紹介しましょう!
オランダ出身のエルケさん(26歳)、うわぁ~、見た目に若いっ!エルケさんはこれまでジャカルタのレストランで2年シェフを務めていらっしゃったそう。彼があの繊細な料理を作りだすのかぁ…何だかちょっと信じられない(笑)だって一見クールに見えるのですが、メチャクチャ早口でいろいろ喋りまくってるし、茶目っ気いっぱいで、まるでワンパク坊主そのもの。
エルケさんは小さな頃から料理を作るのが大好きで、常に料理と関わってきたそうです。そしてそのままオランダのホテル・スクールでF&Bを専攻し、今日に至るまでキッチンでその情熱を奮い続けているそうです。初めての地バリでの料理がエルケさんのチャレンジ精神と想像力をかき立て、いろいろなアイディアが浮かんでくるんだそうです。「見た目はモダンでも、レシピはトラディショナル・フレンチ」というのが彼のこだわり。そして南国のビーチサイド・レストランというロケーションを考慮し、クリーミーな重いものはなるべく避け、ライトなテイストのフレンチを提供したいとおっしゃるエルケさんからは彼の情熱がビシビシと伝わってきます。食材に関してもしかり。バリには新鮮な素材が山ほどありますが、それらの食材をどのように利用するか。また、バリらしい食材をバリ料理のレシピとして取り入れるのではなく、フレンチとしてどうやってそれを上手く引き立たせることができるのか、彼の探究心は止まりません。
例えば「スパイス」。オランダ領だったインドネシアからは、たくさんの食材やスパイスがオランダ本国に持ち込まれていました。エルケさんにとっても身近な存在であったそうですが、それらがどこからきているのかは、インドネシアに来るまでは考えたこともなかったそう。そしてフレッシュなスパイスと出会ったのもやはりインドネシア。これからエルケさんの想像力とインドネシアのフレッシュ・スパイスで生まれたフレンチが味わえるかもしれませんね、楽しみ!
ナビも新しい「マ・ジョリ」のお料理を頂いてみます!
食事の前にナビがオーダーしたのは「トリプル・ベリー」(4万8000ルピア+21%)、「マ・ジョリ」のオススメのドリンク・メニューでもあり、バリゾーさんの大のお気に入りでもあります(笑)。ラズベリー、ストロベリー、ブルーベリーとヨーグルトがミックスされた濃厚で、そしてと~ってもまろやかなスムージー。フレッシュ・ベリーがゴロゴロと入っているのも嬉しいし、まったりとしているのに、とっても冷えてます!これは結構重要なポイントですよね。スムージー自体は酸味が強くなく、どちらかというとミルクの脂肪分が高いような、濃厚な味。ヨーグルトがとても良いものなんだろうと思える上品なお味。
アリフェが運ばれてきました。和風っぽいプレートの上に可愛らしくのせられた3品。食用花がトッピングされていたりと、遊び心が感じられます。
そして前菜の「ツナ&クラブ」(9万5000ルピア+21%)。新シェフ就任に当たり新しく使われることになった「NARUMI」の滑らかなお皿の上には、フレッシュなツナでカニの身をサンドしたものに、ピンク・グレープ・フルーツとアヴォカド・ペーストとキュウリ、海藻が。可憐な食用花が一層美しさを演出しています。食べるのがもったいなくなってきて、気が付いたらただひたすら眺めてしまいました…。でももちろん食させて頂きます!フレッシュ・ツナとカニの身だけでもお刺身みたいで十分においしいしとっても新鮮なのですが、そこにピンク・グレープ・フルーツのフルーティな酸味とアヴォカドのさっぱりとしたコクが加わると、一気に口の中は爽やかに。
次は「スカロップ」(11万5000ルピア+21%)。こ・これは…「懐石料理」でしょ!漆黒のプレートにはポテト・フォンダン、ホタテ、ウズラ卵やエンドウ豆が軽やかなイエローがかったフォームと、オレンジの花びらと共に盛り付けられて出てきました。漆黒のプレートに可愛らしくにチョコチョコっと配された食材が引き立つこと!そして何と鮮やかなこと!この一皿に小宇宙を感じてしまうナビ、まるで禅の境地でございます。軽く火の通ったホタテは素材の味がより一層引き出され、スィート・コーンで作られたフォームが軽く存在感をアピールし、優しい味わいとなっていきます。
本日のメインは「ラック・オブ・ヴィール」(23万5000ルピア+21%)。ボリュームあるものをと思い、仔牛とお豆がいろいろと入ったしっかり目の一皿をセレクト。ここに来て急にパンチのあるメニューをオーダーしましたが、お肉も柔らかく、軽く添えられたハーブ・ソルトが肉の旨味を後押ししてくれます。そして食感の違うお豆が何度口に運んでも面白く、ペロッと完食してしまいました。
サンセットを見ながら食事をと思って来たのですが、今日は曇り空で残念ながらサンセットは見れなかったものの、十分満足。そして辺りはすでにムーディな雰囲気で包まれ始めました。
しか~し!まだ忘れてはいけないものがあるんです。そう、それはデザート♪どんなにお腹がいっぱいになっても、これを食べずしては帰れません。なぜなら、「マ・ジョリ」のデザートがまたおいしい!ナビはパーティや結婚式の時にはここでケーキをオーダーするのですが、これがとても評判がいいんです。そして「新マ・ジョリ」はこれまで以上にデザートがおいしいということ。
早速「ココナッツ&エルダーベリー」(5万5000.ルピア+21%)を試してみることに。
あーーー、これはもう言葉がありません。最後にこれが食べれて本当によかったぁ。
「マ・ジョリ」のディナーを心行くまで満喫いたしました。お気づきかもしれませんが、「マ・ジョリ」のメニューは全て食材がそのまま名前になっているんです。これもエルケさんの食材に対する熱い思いだと解釈するナビ。これからもどんどん新しい料理を提供していきたいということで、メニューは数ヶ月に一度のペースで変えていく予定だとのこと。
ブレックファストからオープンしている「マ・ジョリ」。「クプクプ・バロン・ビーチ・リゾート」にお泊りの方は、こちらの朝食メニューが毎朝頂けます。朝食に、ティータイムに、サンセットにと、いろんなシーンで利用できる「マ・ジョリ」、是非皆さんも足を運んでみて下さい。
以上バリ島ナビでした。