クリームたっぷりのデザートを心ゆくまで堪能したいなら、ウブドだったら迷わずココへ!
こんにちは、バリ島ナビです。今日ご紹介するのは、2002年のオープン以来、ウブド在住日本人から絶大なる支持を得ている「カキアン・ベーカリー」。ここのパンやケーキは、ウブド在住者のみならず、ビーチエリア在住の日本人が、わざわざウブドに買いにくるほどの人気なんです。人気の秘密はいったいどこに?今日は「カキアン・ベーカリー」のおいしさの秘密にぐっと迫ってみることにします。
ウブドエリアの中でも、発展目覚しいプンゴセカン。ちょっと前までは、たんぼの中にぽつんぽつんと、レストランやホテルが建っていたこのエリアは、ここ数年で見違えるくらいに変貌しました。多分、ウブドで今一番のレストラン激戦区。次から次へと新しいレストランやカフェがオープンしています。そんなプンゴセカンの入口にたつ、日本人旅行者に人気のホテルが「カキアン・バンガロー」。2000年にオープンしたこのプチホテルは、「女性のひとり旅でも安心のセキュリティとファシリティ」が支持されて、すぐに人気ホテルの仲間入りをしました。当初、「カキアン・バンガロー」では毎日お客様に、「アフタヌーンティー」のサービスをしていました。自家製のプチケーキや焼きたてのパン。このアフタヌーンティーが宿泊のお客様に非常に好評だったのです。次第にこのケーキやパンを、「アフタヌーンティー以外の時間にも食べたい」というお客様のリクエストが高まり、そうして誕生したのが「カキアン・ベーカリー」、2002年のことでした。
こんなに人気のパンやケーキを作ったのは実は日本人女性。今ではバンガローとベーカリー合わせて30人以上のバリ人スタッフから慕われるこのお店のオーナーは垣見志保さん。「日本にいた頃からお菓子やパンを作ることが好きだったんです。学校に通ってお菓子作りの勉強もしたし、いつかはケーキやパンのお店を出したいなあ、って思っていました。」と志保さん。でもまさかバリで、ウブドで、お店を出すとは夢にも思っていなかったそうです。
それまでウブドで「ケーキ」といえば生クリームやカスタードクリームを使っていない、パウンドケーキタイプが主流でした。つまり「冷蔵庫で保管しなくてもいい」ケーキです。ところが「カキアンベーカリー」のケーキはすべて生クリームやカスタードクリーム、クリームチーズなどを使ったケーキ。これらのケーキを保管しておくには当然冷蔵ケースが必要です。「その冷蔵のショウケースというものが、当時のバリでは売っていなかったんですよ。スラバヤ、ジャカルタあたりから取り寄せることになるんですけど、カタログを見ただけで現物を見ていないから、細かい使い勝手がわからないし、いったいどんなものが届くのか、本当に届くのか、気を揉みました。」と開店当時の苦労話を懐かしそうに教えてくださる志保さん。そんな大変な思いをしてオープンした「カキアン・ベーカリー」。今までウブドではめったにお目にかかることがなかった生クリームたっぷりのストロベリーショートケーキや、クリームチーズケーキ、カスタードプリンなどが毎日ショウケースに並んでいるのを見て、ウブド在住日本人がどれだけ喜んだことか!!
「カキアン・ベーカリー」の一日は、なんと夜中の1時に始まります!!パンを焼く職人さんがその日の作業を始めるのがこの時間なのです。夜中の1時から生地をこねて発酵させたパンが焼きあがり、お店に並ぶのが朝の7時。「カキアン・ベーカリー」開店の時間です。「カキアン・ベーカリー」は毎日焼きたてのフレッシュなパンだけを販売。前日の売れ残りはすべて廃棄するのだそうです。それはもったいないのでは?とナビは思ったのですが、でもご安心ください。売れ残ったパンはすべてスタッフが家に持ち帰って食べるのだそう。「だからうちで働き始めると、すぐにみんな太っちゃう」と志保さん。おいしいパンが毎日食べられてそれはそれで嬉しいけれど、うーん、それは年頃の女の子だったら気になる悩みかもしれませんね。
「カキアン・ベーカリー」のパンやケーキは、フレッシュなことはもちろん、素材もじゅうぶんに吟味されたものだけを使っています。「安全性と品質にこだわって、コストがかかっても、バターはフランス産、チョコレートはベルギー産などの輸入品を使っています。防腐剤、乳化剤、着色料などの添加物は一切使いません。カスタードクリームや生クリームなども全て自家製です。」ナビも、ここ「カキアン・ベーカリー」の生クリームの大ファンのひとり。「カキアン・ベーカリー」の生クリームはとても爽やかな風味なんです。口のなかですぅーっと溶けて、甘すぎず、とてもさっぱりしています。暑いバリのようなところでいただくにはぴったりの甘さの生クリームです。「生クリームの味を決めるのも、いろいろ試行錯誤したんですよ。植物性の生クリームと動物性の生クリームのどちらを使うかによっても味が変わるし、同じ動物性の生クリームでも、乳脂肪分の割合によっても味が変わってくるんです。このケーキに合う生クリームはどんな生クリームか、って、本当にいろいろ試してみて、そして出来上がったのが今お出ししている生クリームなんですよ。」こんなところに、おいしさの秘密があったのですね。納得です。
それでは「カキアン・ベーカリー」人気のメニューをいただいてみましょう。。
まずは、焼きたてパンを使った人気メニュー、「トリプル・デック・クラブハウス・サンドイッチ」(3万4000ルピア+15%)。
ブラウンブレッドを三枚使ったボリュームたっぷりのサンドイッチは、欧米人に大人気なのだそう。上の段にはベーコン、チキン、ゆで卵、下の段にはトマト、きゅうり、オニオン、大根、人参などの野菜があふれるばかりにはさまれた、大満足のサンドイッチです。サイドメニューはフライドポテトかサラダを選べるようになっています。
生クリームソースがたっぷりとからまった「スパゲティ・カルボナーラ」(3万8000ルピア+15%)。
卵黄と生クリームであえたスパゲティに、さらにマッシュルームとベーコン入りのクリームソースをトッピングした、ダブルクリームソースのカルボナーラです。軽く焼いたバゲッドのひと切れと、たっぷりのパルメザンチーズも添えられています。
「カキアン・ベーカリー」ならではの豊富なデザートメニューからもひとつ、「ストロベリーパフェ」(2万ルピア+15%)をいただきます。コーンフレークの上に、アイスクリーム、トッピングは「カキアン・ベーカリー」自慢の生クリームがたっぷりと。「カキアン・ベーカリー」の爽やか風味の生クリームを、存分に味わえるメニューです。
セットメニューデザートの「三個」のプチケーキ!!
このほかにも「カキアンベーカリー」のカフェメニューは種類豊富。「
ビーフハンバーグステーキ」(4万ルピア+15%)、「
テリヤキチキンサンドイッチ」(3万4000ルピア+15%)、「
テリヤキエッグバーガー」(3万9000ルピア+15%)など、日本人には嬉しい「洋食屋さん」メニューが並びます。
珍しいメニューとしては、鉄板の上に卵をおとし、その上にトマトソースのスパゲティをのせ、ソーセージをトッピングした「
スパゲティ ナポリタン アラ カキアン」(3万6000ルピア+15%)。志保さんの育った名古屋では「ナポリタンといえばこれ」だったのだそう。ウブドでいただく「名古屋の味」というのもまた乙なもの。
お得なセットメニューもあります。「
インドネシアンセット」(5万5000ルピア+15%)は、ソトアヤム(チキンスープ)とナシゴレンもしくはミーゴレン、「
パスタ/ピザセット」(6万8000ルピア+15%)は、サラダと本日のパスタもしくは本日のピザ、「
サンドイッチセット」(6万5000ルピア+15%)は、本日のスープと本日のサンドイッチ、すべてのセットメニューに、デザート(3個!のプチケーキ)とコーヒーもしくは紅茶つき。とってもお得なセットメニューですね。
もちろんショウケースの中のケーキのあれこれを、店内でいただくこともできます。人気のメニューは甘酸っぱさが爽やか、バリならではの「
マンゴータルト」(1万8000ルピア+15%)、生クリームをたっぷりと詰め込んだ「
クリームパフ」(1万ルピア+15%)、「
ストロベリーショートケーキ」(1万6000ルピア+15%)、「
カスタードプリン」(1万ルピア+15%)など。どれも食べたくてショウケースの前で毎回悩んでしまいます。
エアコンの効いた店内はいつも焼きたてパンとクリームの甘い香りが立ち込めています。おいしいパンとケーキ、そして豊富なカフェメニューが揃う「カキアン・ベーカリー」。ウブドにいらした際には、あなたもぜひ忘れずに、立ち寄ってみてくださいね。以上、バリ島ナビでした!