ウブドに位置するヴァイスロイ バリは地方にあり、近隣にはウブド ロイヤル パレス、ウブド モンキー フォレスト、ウブド マーケットがあります。近隣の見所にはプリ ルキサン美術館、アントニオ ブランコ美術館 もあります。リゾートの特徴
ヴァイスロイ バリのレストランは、朝食、ランチ、ディナータイムに営業しています。スイムアップ バーとバー / ラウンジで飲み物を楽しめます。ルームサービスは 24 時間対応です。リゾートではレストランにて無料のご注文後に作られる朝食を毎日ご利用いただけます。
こんにちは、バリ島ナビです。今回、ナビがお届けするのは、ウブドのファイブ・スターヴィラ、「ヴァイスロイ・バリ」。プタヌ川沿いのダイナミックな渓谷を全室から臨める絶好のロケーションはもちろんのこと、ヴィラの敷地に至るまでの道沿いの田園の美しさ、そして、敷地内のここかしこで、これ以上はないベストな位置に荘厳な姿を見せるバリ島の霊峰、アグン山。この美しい景観の中に抱かれるように佇む「ヴァイスロイ・バリ」を徹底検証したいと思います!
行き方
バリ島随一のライステラスやバリ雑貨の買い付けコースで有名なテガラランに至る道、JL.ラヤ・アンドン。道沿いの家具のお店「ISLAND LIVING」を過ぎたあたりで、「Viceroy Bali」の看板が右側に見えてきます。その道を右折して道なりに進んで行くと、「ホテル・カマンダルー」のエントランスへと向かう道が。その左側に、「Viceroy Bali」に続く道があるので、その道に入って行くと・・・
どうです、この眺め。画像では分かりづらいのですが、雨期のこの時期には珍しく、頭に傘をかぶったアグン山の姿が、裾の方まで見えていました。乾季には、アグン山がくっきりと見えるそうです。これ以上はないくらいの、「バリ島・ウブド・絶景で賞」な景観。その道の両側に、妙に目を引くものが・・・
ランプなんですが、形が、田んぼで働く、農夫の姿をカリカチュアしてるんです。なんだかとっても可愛くて、「五つ星ヴィラに行く!」という、一種の緊張感を、ふと和らげてくれます。
かわいらしい「農夫」に誘われるように道を進むと、まだまだどこまでも続く美しい田園の中に、「Viceroy Bali」の入口が見えてきました。
ゲートを通過して進んでいくと、右手にヘリ・ポートが!最初は何か、斬新なオブジェなのか、と思ったのですが、やっぱり本物のヘリ・ポート。ヴァイスロイは、五つ星とはいえ、全11棟の、比較的こじんまりしたヴィラだ、と思っていたので、ヘリ・ポートにびっくり。そうか・・・このくらいの高級ヴィラに宿泊する人の中には、ヘリコプターでひとっ飛び、っていう人も居るんだ・・・。ちょっと解けていた緊張が、また俄かに蘇るナビ。ちなみに、バリ島には、エア・バリというヘリコプターの会社があり、空港からヘリで来られるお客様や、南部エリアからヘリで来られるお客様も居るそう。多い時は週二回くらい、ヘリ・ポートを使用するそうです。
そうこうしているうちに、入口に到着です。整然とした印象のレセプション、ひときわ目立つ頭上のレリーフ。シンプルですが、贅沢。レセプションではスタッフがにこやかに迎えてくれました。
さっそく、階下のロビーへと降りていきます。
まず目に入ったのは、ホテルのショップ「INFINITY GALLERY」。モノトーンを基調としたシックな店内には、ヴィラで使われているグッズはもちろんのこと、オーナーがインドネシア各地でセレクトした、上品な衣料やバティック、そして、各ヴィラの室内に飾られている、1920年~30年代の古き良き時代のバリ島の、モノクロ写真のレプリカが販売されています。興味深くて、ついつい見入ってしまいます。実はこの、モノクロ写真の数々、「Viceroy」の名前と深い関係が。Viceroyとは、「総督、太守」などの意味ですが、オーナーがこの名前をヴィラにつけたことがきっかけで、Willum De Jongeという男性と出会います。実はWillum氏は1920年代当時、インドネシア総督であったDe Jongeの孫にあたり、その本物のインドネシア総督が、1935年に初めてバリ島を訪れた際の貴重な写真の数々が現在ヴィラのあちこちに飾られている、という訳なのです。
ショップの前のロビーにはくつろぎ度満点のソファーと大きなテーブル。メイン・プールと「カスケード・レストラン」、そして素晴らしい渓谷を眺めながら、何時間でも座っていられそうです。そこには、24時間インターネットが出来るデスクもあり、もちろん、日本語も対応です。
ロビーを降りてさらに階下へ向かうと、24時間使用できる、宿泊客専用の本格的ジムが。そして、その横にはカンファレンス・ルームもあります。ここも宿泊客は無料で利用でき、おもに会議や勉強会、プロジェクターもあるので、映画の上映会などに使用されるそうです。また、別途料金で、外部からのお客様が利用することもあるとか。
客室案内
さて、バギーに乗っていよいよヴィラ見学!「ヴァイスロイ・バリ」は、1ベッドルーム10棟と、2ベッドルーム1棟の、全11棟のスモール・ラグジュアリー・ヴィラ。今回は、1ベッドルームの中で最も広い敷地を持つヴァイスリーガル・ヴィラと、ゲストに一番人気があるテラス・ヴィラ、そして、ガーデン・ヴィラを見せていただきました。渓谷沿いに建てられているので、敷地の中は坂道が多く、移動はバギーです。もちろん、ゆっくり徒歩で歩いても、疲れるほどの距離ではないので、歩いているゲストの姿もたくさんお見かけしました。
ヴァイスリーガル・ヴィラ
まずはヴァイスリーガル・ヴィラへ。このヴァイスリーガルは、1と2があり、今回見せていただいたのはヴァイスリーガル・ヴィラ2。バギーを降りてから、階段を下って行くのですが、その両側には、苔むした見事なレリーフが。まるで、ゴア・ガジャ近くの遺跡イエ・プルの有名なレリーフのようです。雨期のせいでしょうか、そのレリーフがいい感じに苔むしていて、風情がありました。まるで古代の遺跡の中に、ひっそりと佇む隠れ家・・・。
バリ島の伝統的な家の入口、木彫りのドアをくぐると両側にオブジェを配した短い通路を通り、部屋の中へ。この短い通路が外から中への、いい切り替え路になっています。
室内は豪華な赤いソファーと大きな木のテーブルのセットがまず印象的。ナビならベッドよりきっとこちらのソファーで一日中過ごすだろうなあ。とはいえ、このベッドで本を読んで一日過ごすのも気持ちよさそう・・・などと妄想の世界。
室内のそこここに飾られたモノクロの古いバリの写真がとても室内にマッチしていて、ヨーロピアンテイストとモダンなもの、古典的なもの、アジアなものが、うまくミックスされている感じ。エアコン、ファン、42インチの液晶テレビとDVDプレイヤー、ミニ・バー、エスプレッソコーヒーマシーンなど、現代機器が完備されているのですが、それが目立たず、調和されているのはうまく木を多用しているからでしょう。
棚、テーブル、鏡の枠。ナチュラルで、素朴な、でも高級な木で作られた調度がいい具合に機械の無機質さを消している感じ。例えばこのセイフティーボックス。左右の画像を見比べてみてください。一見、壁の飾り棚かと見えて、実は中身はセイフティーボックス。
次にナビが惹かれたのはこのウォークイン・クローゼット。
室内から見えるのは、この鏡の部分だけ。でも実はこの上部にパイプが渡されていて、広いワードローブに。左右の奥に、とても広い空間があり、箪笥もあります。なんだか秘密空間みたいで、小さい子供なら確実にここで遊ぶでしょうね!
次は、バスルームへ。
広い!とにかく、あれ?違う部屋に移ったっけ?と錯覚してしまうほど、広いです。きっと、他の高級ホテルやヴィラでも、もっと広いバスルームは有るのかもしれませんが、色調の統一感と、洗面台が二台、というのが、この広さと贅沢感を増しているのかもしれません。
女性にとって、バスルーム、というのは、実はかなりの時間を過ごす空間。好むと好まざるとにかかわらず、長く居なければならない場所ならば、このように快適な空間であって欲しい!ですよね。洗面台が二台、というのは、これはかなりポイントです。同伴者を気にすることなく、洗面台が使えるのは、女性にはかなり嬉しいこと。う~ん、これはポイント高いです。
さて、次はプライベート・プール。
リビング・ダイニング・スペースから大きなガラス戸越しに、正面に位置するプール、東屋風の半屋外スペース、そしてこの渓谷ビュー!濃い緑の濃淡に魅せられて、つい何枚も写真を撮ってしまいました。実際の眺めは、圧倒的迫力です。
このヴァイスリーガル・ヴィラ、1と2の違いは、1の方は、リビングとダイニングの部分が、分けられているという点だそうです。1の方も素敵そうですね。
テラス・ヴィラ
続いて一番人気が高いテラス・ヴィラへ。テラス・ヴィラは4棟となっています。敷地の中で最も高い位置にあるこのテラス・ヴィラの特徴は何と言ってもプライベート・プール。
水が渓谷に向かって流れ落ちるようなプールと、その水の上に浮かんでいるようなバレ(東屋)をまったくの独り占めできるこのヴィラは、ハネムーナーのお客様に、特に好まれるとか。今回は、特別に、「ハネムーナー仕様」のお部屋をご紹介します。
薔薇の生花を使った、見事なデコレーション。こんなロマンチックなベッドメーキングで歓迎されたら、まさにハネムーン中のカップルは、至福のひと時を過ごすでしょう。
テラス・ヴィラの室内に一歩入って思ったのは、「広い!」ということ。面積は先ほどのヴァイスリーガルよりも小さいはずですが、先ほどと同じような開放感。天井が高いことももちろん一因ですが、プールからリビング・スペース、そしてベッド、その奥にあるバス・ルームまでが、フラットで、すとーんと見渡せることが、きっとこの開放感の原因かと。
と、よくよく見ると、ベッドの後ろのバスルーム・スペースの入口には、なんと扉もカーテンも無いではないですか!もちろん、ベッド後ろの衝立が、大いに目隠しにはなっていますが、このテラス・ヴィラ、リビングとバスルーム・エリアの仕切りをあえて無くした、まさにハネムーナーにぴったりの作りになっているのですね。もちろん、ヴィラ内に一歩入ってしまえば、完全な独立プライベート空間ですので、同伴者以外の誰の視線を気にする必要はありません。
さて、バス・ルームを拝見しましょう。
入り口のところにも、向かい合う形に二台の洗面台。ヴァイスロイは、洗面台は二台が基本なのですね。嬉しい作りです。バスタブにも、美しいフラワー・デコレーションが。こんなにきれいなハート形のデコレーション、今までナビは見たことがありません。こういうデコレーションは、専属のコーディネーターが居るそうですが、かなりの腕前と見ました。バスルームは、先ほどのヴァイスリーガルよりは小さいですが、それでも、カップルには十分すぎる広さです。
このお部屋は、ワードローブ(クローゼット)も左右にふたつ。荷物を分けて入れられるのは、カップルにとってもとても便利ですよね。
テラスからの眺めはご覧の通り。高度がありますが、この見事な景観を出来るだけ堪能できるよう、手すりはそんなに高くありません。そして、バレ(東屋)の下、プールの部分から下に落ちる危険性が、ないとは言えないので、小さなお子様をお連れになる場合は、必ず誓約書にサインを戴く形になります、とのこと。ヴァイスロイは、珍しく子供の年齢制限がありません。しかし、どんな場合でも、子供の危険はご両親がしっかりと注意してあげなければいけませんね。ちょっと危険だと思ったら、テラス・ヴィラではないヴィラに。十分に美しい景観と、素晴らしいファシリティが堪能できます。
それにしても、素晴らしいプライベート・プールですよね。東屋もいい感じ。これなら万が一同伴者とケンカしても、ずっとこの東屋で一人快適に過ごせそうです(笑)。
なお、このテラス・ヴィラは、隣のお部屋をコネクティングすることができます。隣の部屋との境に扉があり、そこを開錠すると、コネクティング・ルームに。
ガーデン・ヴィラ最後はガーデン・ヴィラ。ガーデン・ヴィラは全部で4棟。このガーデン・ヴィラの作りはユニークです。まず、玄関を入ると、「たたき」のように一段高くなっていて、右手に大きなデイ・ベッドを据えたスペース、そして半屋内のプールが見えます。前には、大きめのレイジ-チェアが。そして室内へと続くのですが、大きなバスルーム・エリア、プール、ベッドルームが、仕切りなしに一直線に繋がる空間構成になっています。さきほどのテラス・ヴィラもベッドルームとバスルームがほとんど仕切りなしでしたが、ガーデン・ヴィラは全てがガラス戸のみで区切られているだけ。このために、非常に開放感のある、広々と明るい印象になっています。
仕切りがないと言っても、半分壁、大きい調度品などの目隠しがたくさんあるので、丸見えで目のやり場に困る、ということではありません。大きい一部屋の中にプールも、リビングも、寝室もバスルームも、全て入っている、という感じ。閉塞感は全くありません。
セミ・オープンスタイルになっていますし、大きな大きな、憧れのデイ・ベッドの前には、渓谷の眺めが見事に切り取られた一幅の絵のように見えるスペースがあり、まさに大人の隠れ家です。またガーデン・ヴィラの数棟はプライベート・プールが半屋内にあり、どうしても日がささずに水温が低い、ということから、なんと温水プールになっているそうです。ゆくゆくは、全てのプライベート・プールを温水にする予定だそう。そういう、細やかなサービスも、まさにヴァイスロイならではと言えるでしょう。
どのヴィラも、どの施設も、どの通路も、高価な大理石やパラスと呼ばれる石灰岩をふんだんに使っていますが、どの大理石もピカピカに磨き上げられ、よく手入れがなされています。熱帯の、半屋外の密閉性の希薄な建物というのは想像以上に傷みやすく、毎日掃除していても、厳しい気候条件のせいですぐに汚れてしまいます。しかし、「ヴァイスロイ」では全くそんなことを感じませんでした。聞けば、リノベーションは逐次行っていて、常に改良を重ねているそうです。
そして現在、14棟のヴィラを新たに建設中とのこと。2011年末には順次OPEN予定だそうです。どんな新しいラグジュアリー空間が誕生するのか、楽しみですね。
サービス
さて「ヴァイスロイ」、お部屋の素晴らしさもさることながら、サービスも充実しています。各ヴィラ全室、WIFIとブロードバンドインターネットサービス、ミニ・バーのソフトドリンク無料などのサービス、24時間のフロント・ルームサービス。先ほどもご紹介しましたが、24時間フィットネス・ジム無料で利用可能。ヴィラ併設のルンバ・スパ営業時間内はジャグジー・スチームバス無料利用可能。
そして、これはすごいなと思うのは24時間ウブド地域内無料送迎サービス。一日のうち何回でも自由に送迎が使える、これは中々貴重なサービスだと思います。ウブド地域の範囲も通常の「ウブド王宮周辺」よりももっと広く、「プンゴセカン~マヤ・ウブド~チャンプアンのピタマハあたりまで」と相当な広範囲。黒塗りでViceroyのロゴが入ったかっこいいリムジン・カーでお出迎えです。
このような様々なサービス特典を考えるに、同じ価格帯の高級ホテルやヴィラに比べても、かなりコストパフォーマンスが高い、と思うのですがいかがでしょうか。ヴィラの素晴らしさもそうですし、周りのロケーションの良さ、そして「アジアでもっとも素晴らしい」と形容されるファイン・ダイニング「カスケード」も揃った「ヴァイスロイ・バリ」。大切な人と、過ごしたいヴィラです。きっと一生記憶に残る、素晴らしい滞在となることでしょう。
以上バリ島ナビでした。