その名の通りの「サルの森」。日中でも涼しいのでサルを見物しながら昼間の散歩にもぴったり。
アパ・カバール、バリ島ナビです!今日はウブドの街のシンボル的スポットとも言えるサルの森「モンキー・フォレスト」をご紹介します!
「モンキー・フォレスト」はウブドで一番賑やかなショッピング・ストリート「モンキー・フォレスト通り」の一番南側にある緑が鬱蒼と茂った森。南部からウブドへやって来るほとんどの場合はこの「モンキー・フォレスト」を通過することになるでしょう。ウブドの街の中にあって、こんなにも緑が深い場所は他にはなく、ショッピングやじゃらんじゃらんで街の中を歩く旅行者の目にも涼しく、マイナス・イオンの溢れる場所です。
「モンキー・フォレスト」の中へ入るには、2か所の入口があり、南から来たら、道路脇にはサルの像が見え始め、その先の左手にあるのが1つ目の入口。そしてそれをさらに進み、駐車場を越えた先のカーブにあるのがもう1つの入口です。
モンキー・フォレストの中へ…
入口付近には、「モンキー・フォレスト」に生息するサルのエサになるバナナも販売しています。ここでバナナをゲットして、さっそく中へ入っていきましょう!
道路を横切ったり、エサを探したりしているサルもたくさんいるだけあって、中に入るとすぐにあっちにもこっちにもサルがいっぱいいますよ~!!
ここに生息しているサルは、「クラ・バリ」と呼ばれる日本ではオナガザルに当たる種で、人間を除いて世界で最も広範囲に分布している霊長類の仲間。現在「モンキー・フォレスト」には約250匹(オス10匹、メス150匹)のサルが生息しており、それらのサルは3つのグループに分かれています。時々縄張り争いが起こることもありますが、ウルワツ寺院のサルと比べるととても大人しく、旅行者からエサをもらいに近づいてきては、すぐそばでムシャムシャ食べ始めたりと、愛嬌もあります。
モンキー・フォレストの3つの寺院
そんな「モンキー・フォレスト」ですが、この土地はモンキー・フォレスト通りの一本隣のハノマン通りにある「パダン・テガル村」が所有しています。元々はただの森だったのですが、その昔、神様のお告げにより「あの森の中に寺院を作り、守るように」と言われたと、「ワヤン・ババッド(村の歴史をワヤン劇で今に伝えるもの)」で今もパダン・テガルの村に伝えられています。この神様のお告げにより、現在のように3つの寺院を有するようになりました。また「プラ・プラナ」というロンタルの葉でできた寺院記録によると、14世紀の中頃のペジェン王朝またはゲルケル王朝の頃に建設されたと記されています。
その中でも森の西に位置する一番大きなお寺「プラ・ダレム・アグン寺院」はパダン・テガル村の主寺院としてシバ神を祀っています。実は、この寺院では不思議なことが起こるとパダン・テガル村の人々は口にします。写真を見るとあるように、寺院内の建物は「ドッ」と呼ばれる黒い植物を乾燥させたもので葺いてあるあるのですが、「モンキー・フォレスト」のサルがその屋根を壊してしまうため、針金で留めてあるのですが、「グドン」という建物だけは、針金で留めなくてもイタズラをするサルはいなく、また普段は寺院の中にもたくさんのサルが入りこんで遊んでいるのですが、寺院の祭礼が始まり、ご神体がお清めから戻された後には1匹のサルも敷地内に入らなくなるそうです。
と、村の人々の間では、神聖で不思議な場所として大切にされている「モンキー・フォレスト」ですが、バリ島に数あるパワー・スポットとしても知られており、昼間はとても良いエネルギーが流れていると言われています。そんな不思議なパワー溢れる「モンキー・フォレスト」で、マイナス・イオンを浴びながら自然のパワーを吸収してみてはいかが?人懐っこいおサルさんたちも、元気に迎えてくれますよ。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!