昔のバリの村に昔のバリの家々が並ぶ伝統的なバリの村落がそのまま残ったノスタルジックな雰囲気の溢れる村。
アパ・カバール、バリ島ナビです!どんどん観光開発が進むバリ島。ビーチ・エリアやウブドは年々新しいショップやリゾートなどが増え続け、一昔どころか、数ヶ月経つと「あれ、ここ変わった~!」と思うくらいに日々変化しています。便利に滞在できて、オシャレな場所で日々の疲れを落としてリラックスできるのもバリ島旅行の魅力の一つですが、観光地の拡大につれて、本来のバリの姿を街中で見るのは難しくなっています。「せっかくバリに来たのだから、バリらしい昔ながらの雰囲気を見てみたい!」という方にオススメなのが、バンリ県にある昔ながらの方位決めで造られた村「プンリプラン」。今日はこの村をご紹介したいと思います~!
村の成り立ち
「プンリプラン」は、1993年にインドネシア政府により指定された観光村です。昔ながらのバリのデサ(村)の景観と暮らしを守ろうと志した人々がこの地に集まり、新たに造られた村で、村の造りは昔は当たり前だったバリ独自の方位決めによって建てられた家々が整然と小さな村内に並びます。
メイン・ストリート北側
「プンリプラン」の村は、南北にのびるメイン・ストリートを中心に構成されています。村の北、中央、南の3ヶ所には、バリ・ヒンドゥー教の伝統に基づいた位置に寺院が配され、道路の両側には同じ門構えの民家が整然と並んでいます。
家の配置
メイン・ストリートに立ちまわりを眺めてみると、各家の門構えのなんとも素朴な雰囲気が、どことなく懐かしさを感じさせます。周辺は竹の産地でもあり、門や家の屋根は竹を使い、外壁は土壁と、昔ながらの自然な素材がふんだんに使われています。道路側から各民家の中を眺めると、それぞれ同じ配置で造られているのがよくわかります。バリ・ヒンドゥー教では聖なる山・アグン山の方角が神聖な方角と定められていて、アグン山側には家寺が配されます。また対してアグン山と逆の方向にある海側は不浄の方角とされ、台所や浴室などの水回りが配されます。
家の中を見てみましょう
「プンリプラン」の村では、各民家の敷地に入り、家の様子を見学することができるんです。時には駐車場で家の番地が書かれた紙をもらい、その番号の家に行くように言われることもありますが、フラフラと歩きながら気になった家にお邪魔しても問題ありません。
近年はドメスティックの旅行者にも人気の観光地
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昔ながらのバリの家を見てみましょう!
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昔ながらの台所
まずは台所から。独立した台所は、屋根も壁も竹で造られたなんともナチュラルな建物。台所の真ん中には竃が設置されていて、薪をを焚いてごはんを作るります。台所の一角には、その日のごはんやお供え物の材料なども置かれていて、食事の支度をしながら隣のおくさんと井戸端会議をしたり…なんて様子はどこの国も変わりがありませんね。
なんともクラシックな台所!
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まだまだ現役です。
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ごはんやおかずはここで保管されます。
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お湯を沸かしながら、ちょっと井戸端会議
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昔のバリの一般的な農家の家です。
実際に家族が住んでいる母屋を通り越してさらに奥に進むと、そこには家畜や農作業用の小屋などが。奥へ進むとジャングルになり、そこではバナナやジャックフルーツ、丁子やコーヒーなどといったトロピカル・フルーツやスパイスが実っています。
奥はジャングルへと続きます。
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黒豚ちゃんもいましたよ~。
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お土産やコーヒーも
お土産コーナー
お家のなかをぐる~っと見学させていただいたら、お家のおかあさんが、コーヒーを持ってきてくれました。これは裏のジャングルで育ったコーヒーを焙煎したもの。市販されているコーヒーよりも香りが深く、とってもおいしい!コーヒーやちょっとしたお土産物も、各家の敷地内に設置されています。
村の中にホームステイも!
ナビはしばらくぶりで「プンリプラン」にやってきたのですが、久しぶりに来てみると変化が一つ。今まではなかった村の民家に泊まるホーム・ステイがちらほらと出来ていました。田舎の素朴な村で過ごす一晩、これも思い出に残るでしょうね~!
道路でニワトリをあやすおじいちゃんや楽しそうに遊ぶ子供たちを見ると、なぜだか懐かしさがこみあげてきて、穏やかな気持ちになります。南部ではもはや見ることのできない昔と変わらないバリの村がここにあります。ウブド観光の際に足を延ばして、そしてキンタマーニ観光と組み合わせて訪れることのできる「生きた観光村」である「プンリプラン」。是非本当のバリの風景を実際に楽しんでみてください。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!