ウンガサンの高台から巨大なガルーダ・ウィシュヌ・クンチャナ像が島を見下ろすバリ島きっての大型カルチャー・パーク。
こんにちは、バリ島ナビです。今日はジンバランの少し先、ウンガサンというウルワツに向かう手前の高台にある「GWK カルチュラル・パーク」にやってきました~!「GWK」というと、240ヘクタールの広大な敷地の中に様々な施設がある、バリの観光名所となるべく作られたカルチャー・パークなのですが、特に目玉は今後完成予定の「ガルーダ・ウィシュヌ・クンチャナ像」!ごちゃごちゃ講釈をタレても仕方ないので、早速ぐる~っと「GWK」の中をご紹介していきましょう。
「GWK カルチュラル・パーク」は2000年にオープンしたバリの島文化の活性化と保護と目的として造られた大型カルチャー・パークです。このエリアが産地の石灰岩の土地を切り開いて造られた240ヘクタールもの敷地には、バリの文化に触れることのできる様々な施設があります。近年ではバリ島以外の他島から訪れるドメスティックの観光者に特に人気で、その割合は80%を超えるとか。広いスペースは屋外イベントやエキシビジョンにも利用され、国内外のアーティストのコンサートが行われたり、2009年には山本寛斎氏プロデュースの「いのちの祭り」の会場として、日本とインドネシアの友好関係の発展に貢献したことでも記憶に新しいですね。
入場ゲートを通ってまず目につくのは、石灰岩に細かいデコレーションが迫力の割れ門!この門をくぐって、丘の上を目指して進んでいくと、まだ使われていない建物や広々とした敷地が姿を現してきましたよ~。
腕だけあると、なんかおかしな感じですが…。
ぼ~っと見ていると、突然出てきたのは巨大な両腕!手前にいるバイクと比較すると、その大きさがわかりますよね?これは一体何なのか??それはまた後ほどご紹介しますね。
車で丘の上まで登ってくると、そこが「GWK」の中核部分。ここに様々な施設が集まっています。まずメインのエントランスを通ります。「GWK」へのゲートを通過する際にもらったチケットをかざすと、中に入ることができます。
中に入るとまずは広場のようになっていて、お土産物屋さんやフード・コートが並びます。今日もドメスティックの旅行者の方々で賑わっていますね~。ここではマニキュアや「ミチュアミ」が無料でできるそう!
ここからメイン・エリアに入っていきます。
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ドメスティックの旅行者でいっぱい!
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そのまま奥に向かって進んで行きましょう。池を通り過ぎて、階段を上って行くと、どんどん大きな石像が見えてきました。
到着したのは「プラザ・ウィシュヌ」。ウィシュヌとはヒンドゥー教の神様で、水を司る神。さっき下で見かけたのは、このウィシュヌ神の両腕だったんです。
でっか~~~!
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どこにいても目が合うような気が…。
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すごい迫力です。
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背中もたくましい!
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どうですか、この迫力!この「プラザ・ウィシュヌ」が「GWK」の目玉となっているのですが、実はこの像、ご覧の通り未完成なのです。この「プラザ・ウィシュヌ」にある像は、永遠の善行である「アムルタ」に対応する良心の化身として、ガルーダ像の背中に乗った知恵の源泉であるウィシュヌ神を現す「GWK像」のウィシュヌ神の部分に当たります。インドネシアで一番有名なモダン・アート彫刻家のニョマン・ヌアルタ氏によって設計されました。4000トン以上の銅と黄銅によって、台座を含めて150mの高さ、そしてガルーダの翼を広げた幅は64mにもなるのだとか。このウィシュヌ像だけでもかなりの迫力がありますが、完成すると「GWK像」がバリを見下ろすような形になるんですよ。そうとは言いながらもここ何年も全く進展が伺えないのですが(笑)PR担当者に聞いてみたところ、「う~ん、いつになるだろうねぇ…」ということでした。気を長くして待つ他はないようですが、このウィシュヌ像を見るだけでも価値はあります!
そしてウィシュヌ像のすぐ横にはヒンドゥー寺院があるのですが、ここではバリ・ヒンドゥー教の「スンバヤン(お祈り)体験」が行われています。と言っても本来はバリの人々が普通にお祈りを行うお寺です。旅行者だけは正装をしないでも、スンバヤンをすることができるようになっていて、ドメスティックの旅行者には大人気のようです。
ウィシュヌ像の横にはお寺が。
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すごい人だかりになってます。
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スンバヤン体験中。皆さんドキドキのようで、言われるがままにしてます(笑)
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その様子をカメラで撮る人もいっぱい。
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「プラザ・ウィシュヌ」の先にはウィシュヌ神が乗るガルーダの像が設置されている「プラザ・ガルーダ」が。この2つが一つになる予定。
「プラザ・ガルーダ」の先にはこんなに大きなスペースがあり、ここでイベントなどが開催されたりしています。
最近では「フライング・フォックス」というアドベンチャー体験もあります。(別料金)
さぁ、メインの像を見た後には、他の施設もご紹介していきますね。まずは「GWK」のこれまでの経緯や今度の予定などが分かる展示場「バレルン・デウィ・スリ」。館内には「GWK像の完成予想模型」や、ジャワ島で造った銅像をバリまで運んでくる様子などが展示されている他、映像でもその様子を見ることができます。またバリ・ヒンドゥー教の通過儀礼のムービー・ショーもここで見れます。
そして屋外シアターではケチャッ・ダンスやいろいろなバリ舞踊のショーが毎日18:30から開催されていて、こちらも無料!
最後はお土産ショップを通って外に出ます。お土産ショップの入口にはチケットをかざすとバーがまわる仕組みになっているので、1度外に出てしまうと、銅像やシアターのあるエリアには戻ってこれないので注意!です。
お土産ショップを出てからも、忘れてはいけないスポットがもう1つ!お土産ショップのななめ正面にあるのは「ジェンデラ・バリ」というレストラン。「ジェンデラ」とは窓を指すインドネシア語で、「バリの窓」と名付けられたこのレストランからは、とてもキレイな景色が見えるのがウリのレストランなのです。「GWK」は高台に位置しているので、「ジェンデラ・バリ」からはなかなか素敵な夜景が楽しめる、バリでは数少ないレストラン。メニューもインドネシア料理から西洋料理まで揃っているだけではなく、他のレストランでは見かけることのないバリニーズ・スィーツなどもあって、景色だけではなく料理も期待できます。
「GWK カルチュラル・パーク」を一通りご紹介しましたが、ナビも久しぶりにやってきて、相変わらず銅像の完成にはまだ程遠いなぁ~とは思いましたが、とっても楽しめましたよ~!「GWK」への入場料を払ってしまえば、いろいろな施設にフリーパスで入れるし、その中に含まれているダンス・ショーやスンバヤン体験はドメスティックの旅行者のみならず、海外からの旅行者にももちろん魅力的。夕方ダンス・ショーを鑑賞した後には、わざわざ遠くまで行かなくても、敷地内にあるレストランで美しい夜景を眺めながらディナーまでできちゃう!南部エリアからは移動時間もかからないし、なかなかいいスポットではないでしょうか。これから先もどんどんバリの文化体験ができる充実したカルチャー・パークになっていくのではないでしょうか。皆さんも是非1度迫力満点の銅像を見に行ってはいかがでしょうか。
以上バリ島ナビでした。