ウブドにある大型スーパー。日用品からお土産まで何でも揃う広い店内でゆっくりと買い物が楽しめます。
こんにちは、バリ島ナビです。
さてさて、今日は、バリ島、ウブドに来られる旅行者の皆様が、一番気になるのではないか、と思われる、「スーパー」のご紹介を。バリ島の南部エリアは便利そうだけど、ウブドって日用品をちゃんと定価でお買い物できる大きなスーパーってあるのかしら?ウブドに初めて来られる旅行者の方はそんな心配をしていらっしゃるのではないか!?
確かに以前、ウブドにはアンドンの警察署の前の「デルタ・デワタ」という大型スーパーが1軒しかありませんでした。その「デルタ・デワタ」の競合店として「ビンタン」が登場したのは2004年の9月のこと。ロケーションは、ウブドらしい高級ヴィラやリゾートホテルが点在するサンギンガン地区。ウブドの中心地から徒歩では少し遠いですが、近隣のホテル客や、在住の外国人、そしてローカルのお客さんで賑わっています。
トレードマークの赤い星のマークも目を引く、広々とした外観。駐車場も広く、入口前には屋根付き駐車場もあり、買い物客が雨にぬれずに店内に出入りできる気配り設計。ウブドにおいては自前で駐車場を備えている(しかも無料)こと自体、ポイント高し。駐車場のブロックもきれいに敷かれていて、路面が平らなので、買い物カートを車まで押して行くのもスムーズ。こういう日本では当たり前のことも、ここバリでは非常に珍しいこと(!?)なのですよ。
この「ビンタン・スーパー」はバリに3店舗を展開しています。オーナーは中華系バリ人で、スミニャック、デンパサールについでここウブド店が3店舗目だそう。ウブド店の特徴について伺ったところ、「輸入品が多い」「旅行客が多い」というお答え。実に来店客の70%が観光客なのだそうです。
「ビンタン」がウブドにオープンしたての頃、日本食品がたくさん売られていて、ナビたち在住邦人にはかなり喜ばれました。その後、商品が売れて無くなってからは日本食品は姿を消しましたが、中国やマレーシア、オーストラリアなどからの輸入品も結構入っています。
それでは、店内を見てみましょう!
まず、入ってすぐに目に入るのは、大きなハリボテ像。季節ごとのプロモーション商品の陳列台に、いつもデコラティブなものが作られるのですが、その斬新さと奇抜さが在住外国人の間で密かにウワサになっています。その表情が妙にシリアスで怖かったり、メーカーのキャラクターと、微妙に違うものになっていたり・・・・。これについてお話を伺ってみました。
実は、コーヒーやお菓子や乳製品のメーカーが、プロモーション商品のディスプレイのコンテストを行うそうなのです。そこで入賞すれば賞金が出るのだとか。ビンタンスーパーではディスプレイ、デコレーション専門の人がいて、よくこのコンテストに入賞しているそうです。毎年、ニュピ前に「オゴオゴ」という、巨大ハリボテ作りに命をかけるバリ人ですが、大きな「像」を作ったりするのは得意中の得意。微妙に自分なりの解釈やデザインを入れて、作りこみます。ウブドでは、「よりバリらしさ」を意識しているそうです。
思わずプロモーション商品よりもデコレーションの方に注目してしまいましたが、まずは生鮮食品コーナーへ。ここは、クーラーもガンガン効いていて、冷蔵・冷凍食品も数多くあるので、寒いくらいです。雨季の暑ーいさかりは、よくここに涼みにくるのですが、長くいると寒くなるくらい。乳製品、生乳、生菓子・・・・種類豊富に揃っています。一般に、インドネシアでは乳製品の値段が高いです。牛乳やチーズやヨーグルトなどはほとんどが外国人、もしくは近隣のレストランやホテルの従業員がお客さん用に購入。一般のバリ人は普段口にしません。しかし、観光地であるここウブドでは、これらの売り上げがかなり高いようです。インドネシアから比較的近い、オーストラリアからの輸入品、インドネシア自国製、と種類もまあまあ。輸入物はやはりお値段が張ります。
ここの冷蔵棚に在住邦人の間でちょっと話題になっているケーキがあります。これ!デリバリー専門店のRuth’s Dessertsのケーキ。バースデイ・ケーキで15万ルピアくらい、ショートケーキは1万1000ルピアから1万6500ルピア。おいしい!と評判です。
他にも、ソイミルクなどが、お手頃値段で売られています。
果物は、パサール(市場)で値段交渉して買うよりはやや割高です。ですが、お供え物用に大量に果物を買うバリ人たちはともかく、自分で食べる分だけ買いたい私たちにはスーパーで買う方が適正に買えるでしょう。きれいにカッティングされて、パック詰めになっているものもあります。ビンタンの果物は比較的新鮮で粒が揃っています。熟れ頃が分からなければスーパーのスタッフに聞いてみましょう。ここは量り売り方式。値札を貼ってもらって、レジで精算です。食べたい果物を食べたい個数だけ、スタッフに言って量ってもらいましょう。
野菜コーナー
生野菜やハーブ系が揃っていますよー!野菜はやはり売れ行きがよく、回転が早いので、夜になると種類が少なかったり、売り切れてしまったり。時々棚がびっくりするくらいスカスカになっている時があります。最近はここバリでもオーガニック・ブーム。オーガニックのお野菜は値段も高いのですが、よく売れているようです。市場ではあまり目にすることのない輸入野菜なども豊富。ハーブ好きのナビには嬉しいことに、ルッコラやバジルなどがボリューム満点で安い!そしてバリのお料理に欠かせないスパイス類も種類豊富に揃っています。
お肉コーナー
こういったスーパーがウブドに出現するまでは、お肉は市場でぶつ切り状態で買うのが当たり前でした。鶏なんかは生きている奴を買ってきて、家で捌いてすべて調理する、というのが一般的。スーパーに行けばパック詰めされて、ナントカ用に切られている薄切りお肉なんかも簡単に買えちゃうことに慣れている日本人からすると、なんともお肉を調理しにくい。スーパーでも、最近までは骨つきのまま、毛だけむしった状態で売られていたものです。それがビンタンが精肉コーナーに力を入れだしてから、このようにきれいに切り身になった状態でお肉が買えるように。丸ごと買うよりキレイに処理されたものの方が値段が高いのですが、骨を取ったりという面倒な手順なしで、すぐに調理にかかれるのは嬉しい限り。鶏、豚、牛と揃っています。
鶏肉
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牛肉
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豚肉
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重さを量って値札貼り。お肉のスライスもしてくれます。
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ここで、耳より情報。おうちで飼っているワンちゃん用に、ちょっと古くなったお肉を安くで販売しているとのこと。1kg17,500ルピアで販売。凍った状態でパックされています。これも鶏、豚、牛とあります。ナビの在住の友人もペットのワンちゃんのために、ここでお肉を買っている人がいます。自分はベジタリアンで、お肉は食べないというのに・・・。
あと、「ブンブー・バリ(バソー・グデ)」や「サンバル」が生で売られているのを発見!ブンブ-・バリはバリの家庭料理に使われる、調味料のことで毎朝主婦が手作りする生の調味料です。サンバルはやはりバリのお料理には欠かせない辛み調味料。これを旅行者や外国人が一人で作るのは無理があるので、こういう風に売っていると嬉しいですね。バリ風お料理を試してみたい方は、是非お試しください。
お魚コーナー
冷凍食品も色々種類豊富です。国産のものから輸入品まで。日本のスーパーと同じような品揃えと言っていいでしょう。卵も、有機栽培卵から地鶏卵、日付も入っていて安心です。
お酒コーナー
外国人客が多いからでしょうか、ワインやバリ産のお酒も豊富。あとは輸入物のお酒も一通りは揃っているので、のん兵衛さんにもユースフル!
ナビの見解では、ビンタンは飲み物がきれいに整頓されていて探しやすい。これは飲み物だけに限らず、全ての棚、コーナーとも整理整頓が行き届き、きれに清掃されているなと感じます。品切れ商品がそのまま放置されているきらいはありますが、まあ、入荷までに時間がかかるのでしょう。
お菓子、コーヒー・紅茶、調味料、ベビー用品、シャンプー・石鹸、ボディケア商品、ペパー類、洗剤、殺虫剤系、お皿・コップなどハウスウェア、鍋・釜・ヤカン、包丁・フライパン。電化製品、清掃用具、薬、文房具、おもちゃ、画材道具から果てはヘルメットまで・・・・一通りの商品は揃っていると言っていいでしょう。
お買い物をしているお母さんを待つ子どもたち用に、じゃじゃーん!キッズコーナーもあります。1時間7,000ルピア払って、子供をここで遊ばせることもできますよ!(ただし、誰か保護者がついていて下さいね。)
2階は今のところ、このキッズコーナーと、CD・DVDショップとバリの正装用品が少し置いてあるだけですが、ゆくゆくは「バリのお土産」コーナーを大きく展開していく予定、とのこと。楽しみですね。
さて、ここでナビが独断で選ぶ「ビンタンで買う!バリのお土産!」
観光客用に、前面に「お土産コーナー・ワゴン」がありますが、そうではなく、各コーナーでもお土産に喜ばれるようなものが目白押し。
バリ、といわず、インドネシアを代表するものは?
そう、コーヒー。さすがに種類が豊富です。そして、ここビンタンでは「カフェ・エクセルソ」のコーヒー豆が買えるのです!「エクセルソ Excelso」はインドネシアを代表するコーヒーの大手企業「カパル・アピ Kapal Api」傘下のブランドで、この「エクセルソ ブランド」だけを使いカフェを展開したり、ホテルやレストランに商品を提供したりしているのですが、今から20年前に始まった「カフェ・エクセルソ」は、当時から洗練されたスタイルのカフェで、いわゆる「バリ・コピ」ではない、美味しいコーヒーが飲める、評判のカフェでした。その「エクセルソ」が、ここ、ビンタンスーパーで買えるのですよ~!しかも、コーヒー豆をその場で挽いてくれるサービスがあり、スタッフに言えばその場で無料で挽いてもらえます。
「幻のコーヒー」と言われる「コピ・ルアック」もあります!確かにお地元スーパーで買うには高い値段ですが、一杯ン千円、といわれるコーヒーです。700円くらいで買えるのなら、そりゃあ買ってお土産にするでしょう!ナビも、この値段で、しかもスーパーで「コピ・ルアック」が買えるなんてびっくりしました。
次は、香辛料・調味料系。お地元民も日常使うスパイス類を上品に小袋パッケージにして売っています。これはスパイス好きさんにはいいお土産になりますよ!安いですし、持ち運びやすい。続いて、これを使えばインドネシア料理が簡単に作れるシリーズの調味料。ナビも日々のお料理によく使っています。
そして、ナビが個人的にお勧めするのが純度の高い「グラ・メラ」。これは椰子砂糖のことですが、インドネシア語では「赤砂糖」、英語では「ブラウン・シュガー」と呼ばれるものです。これを紅茶やコーヒーに入れるとなんともいえずコクのある、美味しい味になります。お料理に使っても風味が増してとても美味しいのですよ!
あとは、お地元コスメなんかいかがでしょう。サリ・アユやムスティカ・ラトゥといった大手国産メーカーの化粧品もずら~っと揃っています。スパやマッサージ屋が多い土地柄、ボディケア製品の数も半端ではなく、インドネシア特有の「ルルール」と呼ばれるボディ・スクラブ製品もたくさんあります。香り物好きなインドネシア人ですから、各種石鹸はもちろんのこと、いい匂いのするボディケア製品の種類の多さは半端じゃないです。日本にはない、トロピカルな香りのボディミルクなんか、お土産にいいのでは?
お次は、ロウソク。昨年(2009年)から今年の2月までバリ島は週に一度の計画停電で、各家ロウソクを常備するのが当たり前となっていたからでしょうか、どのスーパーもロウソクの数が豊富です。ビンタンのロウソクコーナーはちょっとおしゃれな、ちょっと高級なロウソクが多くて、こういうのもお土産に最適かと。
そのお隣りにはお線香コーナー。バリでは毎日お供え物をするために朝に夕にお線香を大量に使います。お寺に参る時などはちょっと奮発して、とてもいい香りのお線香を選びます。いろいろな香りがありますが、本当にうっとりするくらいいい匂いのものが多いですよ。他と比べてちょっと値段の高いものがその「いい匂い」お線香です。
もちろん、「お土産コーナー」にはいろんな物が詰まっているので、こちらでいろいろ選ぶのも楽しいでしょう。市場であれこれ値切って歩き回ってお土産を探すより、適正価格でパッケージされているものを選ぶ方が時間的にもスムーズですよね。
ちなみに、食品やお土産類などの市場とスーパーの値段の違いですが、わずかにスーパーの方が高いです。しかし、外国人がローカルばりに値切るのは不可能なので、外国人にはスーパーでお買い物した方が割安になると思います。
おもちゃコーナーにはキッチュなおもちゃが並んでいるので、冗談お土産にしてもいいかもしれません。包装紙も売っていて、ローカル客は誰かに何かをプレゼントする場合、包装紙を買ってから、サービスカウンターに持って行き、バリ式の包装をしてもらいます。なかなかデコラティブな包装ですよ。
レジスターでは現金のほか、クレジット・カード(VISA、MASTER)も使えます。100ルピア単位のお釣りが飴玉で返ってくるのはここでも同じく、ですが・・・。
入口付近には携帯電話のプリペイドが買えるコーナーや、外には本屋さんや服飾の専門店がいくつか並んでいます。飲食が出来るきれいなワルンもあり、買い物に疲れたらここでジュースを飲んだり食事をして休憩も出来ます。
お手洗いも、ありますよ。まあ、あまりキレイではないですが、用は足せます。
カートは外まで持って出て、そのまま駐車場に置きっぱなしでも、駐車場の係員が元に戻してくれます。
そうそう、外国人客が多いビンタンならではのものを1つ。メッセージボードというか、宣伝用フリー看板なのですが、在住の外国人向けの様々なインフォメーションがいろいろと掲示されていて、結構役立っています。イベントの告知なんかもあるので、是非一度目を通してみて下さい。入口の前にあります。
さて、一通りビンタンスーパーを見てきましたが、いかがでしたか?まず、整理整頓、清潔さ、広さ、を売りにしているビンタンスーパー。外国人旅行者、在住外国人が多いことからも、そのポリシーが行きわたっていることが窺われます。ウブドに来たらまず「ビンタン・スーパー」でお買い物。ガイドさんやドライバーさんに言えば必ず快く連れて行ってくれますよ!以上バリ島ナビでした。