ウブドの大きなスーパーマーケットといえば、ここ!創業15年の地元に根差したスーパーは、ウブドの発展とともに成長してきました。
こんにちは、バリ島ナビです。
今日ナビがご紹介するのはバリ島はウブド、お地元発の大きなスーパーマーケット「デルタ・デワタ」。創業は今から15年前、1995年の9月のこと。当時は現在の半分ほどの敷地でオープン、地元のお客さんのためにウブド出身のバリ人が始めました。
現在ではウブド近隣に24時間オープンのコンビニエンス・ストア16店舗、総勢300人以上のスタッフを擁する、大企業に成長。デルタ・デワタ本店だけでスタッフは120人ほどいるそうです。客層も現在ではローカルと外国人観光客・在住者がほぼ半々だそう。まさに近年のウブドの観光都市としての発展とともに歩んできた、といえるでしょう。
今から13年ほど前、1997年頃のウブドはナビが覚えている限りでは、小さなワルン(よろずや)か、個人商店が数えるほどしかなく、スーパーと呼べるのはジャラン・ラヤ・ウブドに有る「TINO」と、この「デルタ・デワタ」だけでした。当時のデルタ・デワタは現在のような2階部分ではなく、1階だけで営業していたと記憶しています。2階部分にはヘア・サロンがありましたっけ。でも「そこに行けば何でも揃う」しかも「値段交渉しなくてもローカル・プライスで物が買える」スーパーというのは当時から大変ありがたい存在でした。
さて、さっそく店内の様子を見てみましょう。
レジは2か所、レジ脇が店内への入口になっています。入ってすぐに目につくのは、果物・野菜コーナー。バリ島ならではのトロピカルな季節の果物が並びます。値段はパサール(市場)より若干高いですが、時々パサールよりも安いものがあります。そして冷蔵コーナーにはカットフルーツのほか、パサールではお目にかかれないようなインポートの果物が並んでいることも。ナビは以前、ここで「柿」と「桃」を見たことがあります。多分、中国産だろうと思われますが、びっくりするくらい高い値段がついていました。
野菜もローカル野菜、流行りのオーガニック野菜、ハーブが並びます。地元のホテルやレストランの従業員が買い占めている事が多いので、時間帯によっては、商品が少ないことがあります。
果物も野菜もパック詰めで値段の付いているもの以外は量り売りになるので、量りのところで係りの人に値札を貼ってもらってからレジで精算です。
冷蔵棚にはチーズやバター、ヨーグルトなどの乳製品、インドネシア製の豆腐やテンペなどが。お豆腐はチューブ入りになっていて、玉子豆腐と普通のお豆腐が有ります。お味は日本食に使っても全く問題なく、おいしいですよ。
ちなみに、一応「日本食コーナー」なるものがあり、キッコーマンの醤油(小ビン3万9100ルピア)や、わさび(小チューブ3万4450ルピア)などが並んでいました。
次にお魚・お肉コーナーをのぞいてみましょう。
このコーナーの一番手前に、海産物の干物系があります。いろんな種類のものがあるので、興味のある方はぜひ見てみてください!
お魚は氷漬けで冷や冷やに冷やされています。こっちのお魚は大きいですね。
お肉もおおまかにカットされています。ミンチもあります。言えば小さくカットはしてくれますが、日本のように「お肉の薄切り」というのはウブドでは買えないのです、残念ながら。バリ人は鶏は頭から足の先まで、余すところなく食べるので、そういう「部位」もちゃんと商品としてキレイに陳列されています。
こちらではハムやベーコン・ソーセージなど「加工品」は値段が高いので、買いに来るのは主に在住外国人か、ホテルやレストランの従業員。冷蔵品から冷凍品まで結構種類豊富です。
冷凍品もアイスクリームからお弁当用(?)のフライ製品まで、日本とあまり変わらないラインナップ。業務用の大きなアイスクリームもあります。この冷凍コーナーに、時々納豆を置いていまして、ナビはよく買っていました。日本の納豆で、ちゃんと納豆用ダシもついています。
このコーナーは詰め替え用の水(アクア・ガロン)や、インスタント・ラーメン類、調味料類が所狭しと置かれています。
調味料の裏側は、ちょっとしたホーム・センターのような商品、食器など台所用品、など。プラスチックケース類なども結構種類豊富に売っています。ペット・フードなども同じところに。
そうそう、「デルタ・デワタ」ではバリ島が誇るセラミックのブランド「サリ・ブミ」の商品が置いてあるんですよね。お土産にも人気の「サリ・ブミ」、鍵付きのガラス・ケースに入っているので、スタッフにお願いして開けてもらいましょう。
メイド・イン・バリのお土産コーナーも結構豊富です。パサール(市場)であれこれ見るのも楽しいですが、疲れて訳がわからなくなったらここ「デルタ・デワタ」へ。値段もお手頃、パサールだとなかなか相場が分かりませんが、スーパーの値段を基準に値切りに挑戦してみるのもよいでしょう。スーパーでの値段以下で買えたらいいですね。
バリ島のお土産、といえば、最近はナチュラル・ココナツ・ソープが大人気ですが、このお土産コーナーにも、石鹸やアロマ・オイル、インセンスなどがたくさん有ります。
もっとローカル御用達のインセンスが欲しかったら、充実したお線香コーナーがありますよ!さすが、毎日大量のお供え物をするバリ島、毎日使うお線香の種類は半端じゃないです。いい匂いのするいろんなお線香があるので、ぜひ見てみてください。
お次は、コーヒー・紅茶コーナーを見てみましょう。
「デルタ・デワタ」でナビが注目したのはお茶。いわゆる紅茶(インドネシアだからジャワティー、ですよね)だけではなく、スリミング・ティーやノニ、高麗ニンジン、生姜などをブレンドしたハーバル・ドリンク、ブラス・メラ(赤米)やロゼッラ、アシタバ、乾燥キノコなど、お湯で煮だして飲むような、様々な健康飲料があります。
お茶の本場、スリランカの「Dilmah」ブランドのフルーツフレーバーの紅茶も、種類豊富に揃っていますよ!
お土産にするには重いですが、外国人客を意識した品ぞろえだな、と感じるのは先ほどのハーバル・ドリンクや、オーガニック系商品の多さ。オーガニック○○ティーや、オーガニック米など、いろんな商品がありますが、総じて値段が高めです。オーガニックの赤米などは1kgで2万2千ルピア。
ちなみに普通のローカル米は15kgで15万~16万ルピア。
あと、日本ではバリ島のナチュラル・ソープの代名詞ともなっている「ブラット・ワンギ」のココナツ・ソープも、デルタ・デワタで買えるんですよ!これは、お土産コーナーではなく、普通の石鹸のコーナーにあります。ナビは日本へのお土産はいつもこの石鹸をまとめ買い。よく品切れになっていますが、すぐに入荷するので、まめにチェック、です。
さて、その石鹸コーナーの下段にいつも気になっているボトルがあるので、チェックしてみました。
これ、日本では目にしたことがないのですが、「婦人用」石鹸なのです。「シリー」という洗浄力の強い葉っぱ成分から作られる液状せっけんなのですが、女性の気になる下半身用、で体臭を消してくれる効果があり、インドネシアの女性には日常的に使われているスグレもの。
近くのコーナーにはボディケア製品がズラリ。マッサージ・スパ天国のバリ島ですから、こういうボディケア製品は本場といってもいいでしょう。ローカルの女子も男子も日常のボディケアに怠りはありません。
最近日本人にも人気のインドネシアン・コスメもいろいろあります。何といっても香りがいい商品が多く、値段も安いので、小さいボトルをいくつも試してみたくなっちゃいます。
香りものといえば、こちらの「洗濯物柔軟剤」。先日ちらっと日本では今エキゾチックな香りの柔軟剤が流行っている、と聞いたのですが本当でしょうか?それならばこの色とりどり、香りとりどりの柔軟剤の小袋を、ばらまき用おみやげにいかが?
洗濯の仕上げに使うのですが、かなり香りが後を引きます。雨季でじめついた日々が長く続くこの地ならではの商品だと思うのですが、日本でバリ島の香りを思い出すにはいいお土産かも・・・。
さてさて、この「デルタ・デワタ」の1階には薬局コーナーもあり、ちょっとしたお薬や、オイルが置いてあります。インドネシアの赤ちゃんや小さいお子さんは毎日「ミニャッ・テロン」というオイルで全身マッサージをするのですが、風邪引き防止、腹痛、お腹の膨満感、蚊よけ、身体を温めるといろんな効用があるとされていて、ナビも家に常備しています。ここにはご存知、「ボカシ・オイル」も置いてありますので、お土産に買われる方はここで。
そして、「ジャムゥ」も発見!町のジャムゥ・スタンドではなかなか買いづらい、と思ってらっしゃった方、スーパーでも買えるのです、ジャムゥが。パッケージをじっくりと見るだけで大体の効能がわかります。なんだか、やたらとセクシーな絵がついてたりするのも面白いですね。インドネシア、広告が直截すぎるのですが、外国人には分かりやすくていいです。
次に、店内で目を引くもの。
それは「粉ミルク」です。粉ミルクと言っても乳幼児用のものではありません!こちらは赤ちゃんからお年寄りまで、各年代別に粉ミルクがあるのです。インドネシア人ほどこの粉ミルクを消費する人々はいないのではないだろうか?と思います。店内の3列を、実に粉ミルク製品が占めていましたよ!
昔と違って最近は皆の栄養状態もいいようなので、いい加減この「ミルク信奉」はいかがなものか、と思うのですが・・・最近は豆乳粉ミルクもいろいろ出ています。ナビはクリープ代わりに、たまにコーヒーに入れて飲んだりします。なかなか美味しいです。
そうそう、「デルタ・デワタ」で忘れてはいけないのが「ワイン・セラー」。ワイン・セラー、というほどのものでもないのですが、ワイン以外のお酒も結構あります。外国人客が多いウブドには「お酒」を置いている商店も多くなってきました。でも、ここほど充実しているところはウブドではあまり無いと思われます。ガラスで仕切ってあって、なんだかちょっと高級感漂ってますが、普通のジュースなどの冷たい飲み物はここで売っています。
さて、ここで、2F部分を見てみましょう。
2Fは主に衣料品、玩具、靴、鞄などを置いています。一応、子供が遊べるような「車広場」やゲーム機などもありますが、普段は閑散としています。
ここは、完全にローカル向けの衣料品ばかり置いていて、「バリの正装」一式なんかも、男女子供とも置いてあります。パサールで買うよりは値段は若干高いですが、旅の思い出に買ってみるのも面白いかもしれませんね。バリの宗教儀式に参加するには必ず着衣しなければいけないものですし、持っていると重宝するかもしれません。
最近、ローカルの間でもエアロビクスやヨガがブームで、それ用のウェアなども安くで買えます。結構穴場かもしれません。縫製はイマイチですが、ちゃんとライクラ素材ですし、日本で買うと高いですからね~。小さい子供用の水着なんかもあって、見ているとかわいくてつい買っちゃいそうになります。日本ではまず着ないであろうデザインなんですが、それがおもしろいのです。
サンダルや靴も男性・女性・子供用、と結構揃っていて、滞在時に履くのによさそうなサンダルなども、ここでみつかるかもしれません。
創業以来15年の「デルタ・デワタ」は、増築を重ねて現在の姿になっています。ですので通路が狭く、商品数に対して面積が狭いので、ちょっとごちゃごちゃして狭い感じは否めません。増築した部分は二階と吹き抜けになっているのですが、まるで倉庫のようなおもむき。ですが商品はきちんと陳列、整頓されていて、どこになにがあるのかは比較的探しやすいと思います。スタッフは毎朝、毎晩、商品のチェックと整理・整頓・清掃を欠かさないそうで、狭さをカバーできるよう頑張っています、とストア・マネージャーのグデさんが語ってくれました。そのグデさんによると、現在の敷地のさらに奥に、3階建てのショッピング・モールを建設中なのだそう。そういえば今現在、工事が始まっています。出来れば3年後にはオープンさせたい、とのこと。そのモールが完成すれば、ウブド滞在はさらに便利に、快適になるでしょうね!わざわざ南部まで遠い道のりをカルフールやマタハリ・モールまで行かなくてもよくなるのですから・・・。
「デルタ・デワタ」のエントランスは屋根付きで、車から降りてすぐに入れるようになっています。エントランスの目につく位置に広告の貼れるガラス張りのケースがあり、どなたでも広告用に貸し出している、とのこと。訪れる人の多いスーパーですから、ビジネスの広告を考えている人にはいいかもしれません。
「デルタ・デワタ」は車の往来の激しいジャラン・ラヤ・アンドンに面しているので、警備員の男性が常勤していて、車やバイクの誘導を行ってくれます。ちょっと離れた車の出口のこともちゃんと見ていてくれるので、安心して誘導に従いましょう。
それでは、住んでいると毎日のように通うであろう「デルタ・デワタ」、旅行者の方もぜひ、滞在中利用してみてください。来てすぐに一度、物価を知るために。帰る前に一度、買い忘れのお土産を買いに。きっといいお買い物が出来ると思います。以上、バリ島ナビでした。