デザイン感覚が洗練されているアタバックの老舗店。品揃えが充実した工房では製造工程も見学可。
こんにちは、バリ島ナビです。今日はバリのお土産と言えば外せないアタ雑貨の専門店「アシタバ」の本店、「アシタバ・ファクトリー」にやってきました。バリ・リピーターさんやアジア雑貨好きの方にはもう十分と言うくらいに認知されている「アシタバ」ですが、ショップはクタ、スミニャック、ジンバラン、サヌール、ウブドと、バリの観光地にはほとんどあり、どのエリアに滞在しても気軽に立ち寄れるのも便利で嬉しいところ。そんなガイドブックや雑誌やTVのバリ特集などでもよく見かけるアタの有名店の本店を直撃取材したいと思います!
「アシタバ」はバリ各地にあるショップに先駆けて、1990年にデンパサールに本社「アシタバ・ファクトリー」を設立しました。デンパサールと言っても、バイパスの終着点トパティの辺りから、ウブドへ向かって進んだ所の裏道にあります。民家と田んぼを横にチラチラと見ながら進んでいくと、「アシタバ」の看板が見えてきましたよ~。
「アシタバ・ファクトリー」はサヌール辺りからだとまだタクシーで行ける範囲なのですが、それ以外だとカーチャーターを利用しないとなかなか訪れることのないエリアなのです。それでもどうした、さすがは有名店の本店だけあって、いつも店内にはたくさんのお客さんがいらっしゃいます。皆さんよくご存知ですねぇ。各エリアにある「アシタバ」はジンバラン店を除いてはどれも小さなショップなのですが、やっぱりファクトリーは品揃えの豊富さが、他のショップとは群を抜いて違います。バッグ一つがお目当てだとして、いろいろなデザインのものがあって、そして更に同じデザインでもカラー・バリエーションが豊富で選択肢が多いのは、買い物をする側にしたら、やはり大きなポイント。わざわざ足を運んでまでもここまでやって来たくなるというものです。
店内に足を踏み入れると、店員さんたちが元気に「こんにちは、どうぞ~」と言って迎えてくれます。「アシタバ・ファクトリー」の店員さんたちは皆さんとても元気で、見ていて気持ちのよくなる接客をしてくれます。日本語が上手なスタッフも何人かいるのも安心だし、横に貼りついてあーだーこーだ言うのではなく、ちょっと迷っているような時や、探し物をしている時に、スッと来てくれて日本語で「これは○○です」などと説明や手助けをしてくれます。
広々とした店内には小さいものから大きなものまで様々なアタ雑貨が並んでいます。まずはどんなものがあるのかご紹介していきましょう。
どうですか?たくさんのアタ雑貨がこ~んなに並んでいるんですよ。「アシタバ」では毎月新しいデザインの新商品が何点も生み出されるため、定番のラインナップとは別に、新鮮で他にはないものに出会えるんです。
さて、この「アシタバ・ファクトリー」ですが、「アシタバ・ショップ」と違うのは商品の数だけではありません。ショップ部分の裏にはファクトリーがあり、職人さんたちがアタを編む所から燻すところまでの工程を行っていて、希望するとショッピングの前にその様子を見学することができます。街の中ではどこでもアタ雑貨を見かけますが、本場トゥガナンまで行かずに、工程全てが見られるというところはそうはありません。早速ナビも案内してもらいました。
まず一番最初に見せてもらったのが、「アタ」。商品になったところは見ても、実際に生えている所はなかなか見れるものではありません。へぇ~、こんな風に育つのか。
そしてそのアタを乾燥させたものがこちら。まずはこのアタを一本一本道具に通して太さを均一にするそうです。
そして職人さんたちがゆっくりと丁寧に時間をかけて手作りでアタ雑貨を作っていきます。
この編みの作業だけで、小さいものでも4日間もかかるとか!細かな作業をコツコツと続ける職人の皆さん。その努力が編み目のキレイで丈夫で長持ちするアタ雑貨を作り出しているんですね。
編み上がったら、まずは2週間ほど天日干しにし、そして燻しの工程へと移ります。この中で形になったアタ雑貨が燻されているんですね!チップはココナッツの木から作ったものを使っているそうです。
4日間ほどかけて燻したものは、ショップなどで見かける茶色に変身!最後にチョコチョコと飛び出ているささくれを、爪切りで切り落としたり、火であぶってなめらかな表面になったら仕上がりです。
こうやって手間をかけて作られた「アシタバ」のアイテムは、その品質の高さから、日本だけではなく、世界各国へと輸出されているのです。
考えてみると、素材はもとより、制作工程で使われるものたちも、全て天然素材のものばかり。燻しで使われるココナッツのチップは、防虫効果もあるそう。使えば使うほどに味が出て、どんどんと深みを増していくのも世界中の人々に愛される理由の一つかもしれませんね。
また、室内にアタ雑貨があるだけで、アジアン・チックな雰囲気を演出する強力なアイテムとなるだけではなく、和風テイストにもマッチするのが日本人には嬉しいところ。浴衣のお供にアタ・バッグ、和風のテーブル・セッティングにも、インテリアにもマッチし、どことなくバリの風を感じつつも、和風な演出をバック・アップしてくれる、そんな賢いアイテムなのです。
日本で買うよりもかなりお得感のある値段設定で、しかも豊富な種類の中から気に入ったデザインのものを選ぶことができる「アシタバ・ファクトリー」、アタ雑貨をお探しの方にはオススメのショップ。時間がない方には「アシタバ」各ショップでも人気商品や定番アイテムが揃っていますよ。
以上バリ島ナビでした。