バリ料理ってどんな料理?
アパ・カバール、バリ島ナビです!バリ島で食べられる料理と言えば、皆さんご存知の「ナシ・ゴレン」や「ミー・ゴレン」。しか~し!バリで食べられるからと言って、これらの料理が「バリ料理」と思ったら、それは違います。「ナシ・ゴレン」や「ミー・ゴレン」はインドネシアのどこへ行っても口にすることのできる「インドネシア料理」。「じゃあバリ料理ってどんな料理なの~?」という皆さんに、今日は「バリ料理とは何ぞや?」を詳しくご紹介していきたいと思います~!
多民族国家であるインドネシアには民族毎の伝統料理があり、地方によって食材や調理方法に違いがあると「インドネシア料理☆特集」でも説明しましたが、バリ島の伝統料理こそ「バリ料理」。使われる食材やスパイスはインドネシアで採れるものなので、調理方法や似たような料理は存在するのですが、やっぱり民族によって微妙な違いがあり、その少しの違いが民族毎によっては大きな違いとなるのです。
一般的に言われるのは「ジャワ料理は甘くて、バリ料理は塩辛い」。ジャワ料理はスパイスと一緒にココナッツ・ミルクやグラ・ジャワ(パーム・シュガー)をふんだんに使った料理が多く、甘味とコクのある料理が多くあります(地方によっては異なります)。対するバリ料理はスパイスをダイナミックに使い、塩とトウガラシの味が強いしょっぱ系料理。バリ人がジャワ料理を食べると「甘くて食べれない!」という人も多く、ジャワ人がバリ料理を食べるとスパイスの味の強さに「ジャムー(インドネシアの漢方薬)みたい!」とビックリしたりと、同じインドネシア国民であっても、味覚の違いはこんなにあるんです。
「せっかくバリに来たならインドネシア料理だけじゃなく、バリ料理にも挑戦したい!」と思われる方もたくさんいらっしゃるはず。それが…、このバリ料理を食べるのが、実は旅行者にとっては少し難しいこともあります。バリの食べ物屋さんはおおよそ3つのカテゴリーに分けることができます。
1. ワルン…ローカル向けの食堂。インドネシア語しか通じなく、衛生面が心配な人も。
2. レストラン…旅行者向け、もしくはローカルも利用する一般的なレストラン。
3. ホテル・ダイニング…リゾート使用の雰囲気バツグンのホテル内にあるレストラン。
普段バリの人々が利用するワルンは、バリ料理のみを提供するところがたくさんあるのですが、ホテル併設のレストランや街中のレストランでインドネシア料理を提供するところには、「バリ料理」を専門に扱う所は多くなく、インドネシア料理のメニューの中に、いくつかバリ料理が含まれている、というところがほとんど。
ローカル・ワルンに行かないと、本場のバリ料理をガッツリ体験することは難しいのですが、「本物のバリ料理を体験したい!」という旅行者のために、本格的なバリ料理を提供するレストランも、いくつかあります。その中でもバリ料理の第一人者として世界的にも有名なハインツ氏がバリの伝統的な家庭料理を提供する「ブンブ・バリ」のバリ料理が豪華に盛り付けられたセット・メニュー「バリニーズ・リスタフェル」(27万5000ルピア+21%)から、バリ料理をいろいろとご紹介しましょ~!
【サテ/Sate】 香辛料と肉や魚を串刺しにして焼いた日本の焼き鳥の様なもの。左からサテ・アヤム(鶏)、サテ・バビ(豚)、サテ・リリッ(魚のつくね)、サテ・ベベッ(アヒル)
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【ラワール/Lawar】 バリの伝統料理で外せないバリニーズ・サラダ。長いインゲンとココナッツ・フレークをスパイスでミックスしてあります。
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【サンバル・ベ・トンコル/Sambal Be Tongkol】 トンコルというカツオのような魚をチリ・ソースでからめたもの。
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【ロントン/Lontong】 バリのお餅。ごはんのかわりにおかずと一緒に食べます。
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【トロピカル・フルーツ/Buah-buahan】 バリのフルーツ:スター・フルーツ、サラック(スネーク・スキン・フルーツ)、ナンカ(ジャック・フルーツ)、ピサン(バナナ)、マルキッサ(パッション・フルーツ)、マンガ(マンゴー)、スマンカ(スイカ)
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【クエ・バリ/Kue Bali】 ワジッ、ビクン、ワル、ダダール、オンデ・オンデ
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【ブブール・カチャン・ヒジョウ/Bubuh Kacang Hijau】 緑豆をココナッツミルクとパームシュガーで煮込んだデザート。
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【バジョー・バトゥン/Jaja Batung】 もち米で作った団子をパームシュガーで煮込んだデザート。
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そしてもう1つ、忘れてはいけないのが…
「ブンブ・バリ」の「バリニーズ・リスタフェル」には、こんなにバリの伝統料理がいっぱい!これだけで、バリ料理の有名どころは出揃ったと言ってもいいくらいなのですが、まだ1つ、忘れてはいけない料理があります。
それはもちろん「バビ・グリン(豚の丸焼き)」です!ハレの日の料理として、儀式のお供え物として神様に捧げられるバビ・グリンはバリの人々にとっては大のご馳走!街のいたるところに「ワルン・バビ・グリン」があり、普段から気軽に食べることのできるみんな大好きな料理。ウブドの「イブ・オカ」のように旅行者にも人気のワルンもいくつかありますが、レストランではほとんどお目にかかることがありません。「どうしてもワルンは心配だけど、バビ・グリンが食べたい!」という方は、レストランやホテルによっては事前に予約して1頭まるまる用意してもらえる所もあるので、パーティ等の際にオーダーすることができますよ。
オススメのバリ料理専門のレストランはこちら
ブンブ・バリ
グランド・ハイアット・バリの開設に携わったスイス出身のハインツ氏が、本格的なバリ料理を楽しんでもらいたいと、作ったレストラン。バリ人が普段口にしているものと変わらない料理を味わえます。
クニット・バリ
「サンティカ・ビーチ・リゾート」内にあるバリ料理専門のレストラン。オープン・エアに藁ぶき屋根の作りがホテル・レストランらしい落ち着いたバリらしい雰囲気と人気。メニューも豊富でアラカルト・メニューも充実しています。
サテ・バリ
スミニャックの「ザ・サマヤ」の真正面にあるバリ料理専門のカジュアルなレストラン。カジュアルと言っても、5スターホテルのシェフとして腕を奮った経験のあるオーナーの創り出すバリ料理は本格的!場所柄欧米人旅行者にも人気のレストランです。
いろいろなインドネシア料理をご紹介しましたが、まだまだおいしい料理はた~っくさんあります!まずはこの代表選手からチャレンジしてみて、どんどんあなた好みのインドネシア料理を発見してみてくださいね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-03-10