やっぱりシーフードが大好き~!バリでお馴染みのイカン・バカールをもっと知りたい方必見です!
アパ・カバール、バリ島ナビです! 「ナシ・ゴレン」、「ミー・ゴレン」以外で初バリの旅行者の方がよく口にする料理ってなんでしょう?サテやガドガド、バビ・グリンを食べた方もいらっしゃるかもしれませんが、「イカン・バカール」もそんなメジャーな料理の一つではないでしょうか?
バリ島の観光地を巡る半日ツアーで1番の人気なのが「ウルワツ寺院のケチャッ・ダンスとジンバランのシーフードBBQ」というパッケージ。そしてこの「ジンバランのシーフードBBQ」というのがまさに「イカン・バカール」なのです。
イカン・バカールとは?
「イカン・バカール」とは、イカン(魚)をバカール(焼く)したもの、つまり魚の炭火焼のこと。
島であるバリは海に囲まれ、新鮮な海の幸に恵まれています。バリの漁師は「ジュクン」と呼ばれる小さな漁船で毎日漁に出かけます。冷蔵庫もなかった昔は、家庭では保存方法がなく、食卓には鮮度の良い魚介類がのることはほとんどありませんでした。暑い気候のせいもあり、朝調理してから悪くならないように油で揚げたり、スパイスをたっぷりと使って火を通すのが今でも一般的な調理方法ですが、クドガナンの「パサール・イカン(魚市場)」には毎朝新鮮な魚が水揚げされ、島内の和食レストランで出されるお刺身なども、この市場で買い付けされていると言えば、鮮度の良さがわかりますよね。
バリの人々もイカン・バカールは大好きなんです!ラワールやバビ・グリンのようにハレの日に作られる料理ではないので、お正月や誕生日などのめでたい日や、ただ友人と集まってワイワイやりたい時には、自宅で簡易コンロを作って大勢で魚をバカールするご馳走に当たる料理。
インドネシア全域でみても、「イカン・バカール」はやっぱりご馳走。他の料理共々、地域によって少し味つけが異なります。
まずバリのイカン・バカールは、ニンニクやエシャロット、ウコンやコリアンダー・シードなどのスパイスをふんだんに使ったペーストをした味として魚にすりこんでから、「サンバル・マター」と呼ばれる生サンバルでいただきます。ジャワのイカン・バカールは、スパイスにケチャップ・マニスという甘くてねっとりとしたソースをすりこんで、サンバル・トマッ(トマトの入ったサンバル)で。そしてスラウェシ島マナドでは、イカン・バカールにトウガラシやニンニク、キャンドルナッツやショウガなどをすり潰して炒めた「リチャ・ソース」をかけたり、生のトマトを角切りにしてトウガラシやレモンなどを合わせた「ダブダブ・ソース」をかけたりと、地方や家庭によって様々な調理方法があるのです。
イカン・バカールをオーダーしてみよう!
「イカン・バカール」を食べることのできるレストランには、あらかじめ値段の設定されたメニューを用意しているところと、魚の大きさによって料金が決められるレストランがあります。まずは好きな魚を選んで料金を聞きます。イカン・バカール専門のレストランであれば、後は席に座って待つだけ。他の調理もできるレストランであれば、「ゴレン(揚げる)」や「スティム(スチーム)」なども出来るし、味付けも定番のサンバル以外に「アッサム・マニス(甘酢)」や「サオス・ティラム(オイスターソース)」、「サオス・イングリス(バター)」などの選択肢もあります。
まずは好きな魚を選んで
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重さを量ってもらいます。そして調理方法をリクエスト。
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サンバルやケチャップ・マニスなど、お好みのソースで召し上がれ~!
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定価制のお店もあります。
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ジンバラン・カフェ
まずバリのイカン・バカール・スポットとして最初にご紹介するのは、もちろん「ジンバラン・カフェ」。ジンバラン・ビーチのビーチ沿いにはイカン・バカール屋台がズラーッと軒を並べ、夕方になるとバリのあちこちからイカン・バカールを食べに訪れる人でごった返します。早めの時間にサンセットを眺めながらゆっくりとディナーを楽しみ、日没後は空港やフォーシーズンズの灯りがポツポツと灯る様子を眺めながら夜景まで楽しめちゃう人気スポットで、空港から近いこともあり、到着日や帰国日に利用される方も。そんな「ジンバラン・カフェ」でナビがオススメなのは「ジンバラン・ビーチ・カフェ」。数あるイカン・バカール屋台の中でも、味にうるさい中華系の旅行者がこぞって押し寄せるお店。魚のふっくらとした焼き上がり具合もサンバルも絶品です!
サンセット前にやって来て、食事を楽しんでから、
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夜景を満喫するのがナビのオススメ!
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バルナ サンセット・ロード店
安くておいしいイカン・バカールが食べたいならここ!ナビが10年来通い続ける「バルナ」は、グラムで計量するアラカルトのイカン・バカールもありますが、ごはんやおかずとセットになった「パケット」がオススメです。小ぶりの魚はちょうど1人前で、トウガラシをたっぷりと使ったスパイスがピリリと辛く、食欲をそそります。セットになった「グレ・クパラ・イカン」もおいしくて、アラカルトでこれだけ食べに来ることもあるくらい。ナビはサンバル・マタを追加でオーダーします。
パケット・イカン・バカール・コンプリット(4万5000ルピア)
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ミックス・グリル(4万9000ルピア)
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ワポKKN
サヌールからは、ローカルにも旅行者にも愛される人気イカン・バカール店「ワポKKN」を。計量方式なので、テーブルに着く前に魚を選んでおきましょう。「ワポ」の良い店は、イカン・バカール以外にもワルン・メニューが充実しているところ。ナシ・ゴレンやチャプチャイなど、定番インドネシア料理は一通りそろっているので、いろいろ挑戦してみたい人にはピッタリ。
新店舗も大繁盛です。
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インドネシア料理のメニューをサイド・ディッシュで!
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パンタイ・ルビー
デート・スポットとしてローカル・カップルに人気のパンタイ・ルビーは「サテ・イカン(魚のサテ)」で有名ですが、もちろんイカン・バカールだって楽しめちゃうんですよ~!サテ同様に、イカン・バカールのセット・メニューやあるお店、そして大きさによって値段が変わるお店といろいろありますが、まるで海の家にいるようなローカルな雰囲気の中、海を眺めながらのイカン・バカールもなかなかのもの。バリ風に、た~っぷりのサンバル・マタといっしょに頬張ってみてください。ちょっとスパイシーですが、ほんのり香辛料の爽やかな香りがたまりません!
ルマ・マカン・ティガ・スランカイ
バリでスラウェシ島マナドのイカン・バカールが食べられるワルンとして、すでに知名度が高いのがデンパサールのテウク・ウマール通り沿いにある「ルマ・マカン・ティガ・スランカイ」。
炭火でじっくりと焼き上げたイカン・バカールの上に魚が見えないくらいにた~っぷりとのせられた「リチャ・ソース」はフレッシュ・トマトをふんだんに使い、これがまたイカン・バカールとの相性が最高♪ダブダブ・ソースのイカン・バカールもあり、バリのイカン・バカール・デビューの後に是非チャレンジしてもらいたい、人気のイカン・バカールです。
一言で「イカン・バカール」と言ってもいろいろな種類があり、それぞれに異なった特徴があります。例えばジンバラン・ビーチのジンバラン・カフェも、たいがい同じメニューなのにお店によって味は違うんですよ。なかなか奥が深い「イカン・バカール」、あなたも是非いろいろなお店にチャレンジしてみてくださいね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-05-12